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2011年1月14日 (金)

再改造菅内閣への違和感

一昨日の議員総会、昨日の党大会という段取りを経て、菅首相が内閣改造を行った。
私には、モデルチェンジに対する期待感がまったく湧いてこない。
産経新聞の阿比留瑠比記者の、「国民の嫌悪感 気付かぬ鈍感 菅首相、あなたは何も分かってない」という記事が私の気持ちをうまく代弁しているように思う。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20110114095.html

阿比留さんは、Wikipedia(101226最終更新)によれば、「ブログの論調は自民党右派(清和政策研究会)には好意的、自民党左派(宏池会他)には批判的」であるということだ。
私とは、基本的なスタンスが異なると思う。
しかし、この記事には、全面的にI agree.である。

菅直人首相は、国民が政権の何に憤っているのかをまるで理解できていない。13日の民主党大会で眉間にしわを寄せ、党所属議員に「自信を持とう」と訴える首相の言葉と国民意識との乖離(かいり)を思い、改めて寒々とした心境になった。
◆蔑視した姿勢
首相のあいさつは国民感情に鈍感であり、その論理はとんちんかんだった。
「この政権交代からの1カ月半、大きな意味で民主党が進めてきたことは間違っていなかった」
民主党政権の実績をこう総括したが、初っぱなから「1年半」を「1カ月半」と言い間違えた。そもそも「大きな意味で」とぼかすところも自信なさげだ。一事が万事、この調子で焦点が合っていない。
菅政権が失速したのは、昨年9月の沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる姑息(こそく)な「逃げ」の対応がきっかけだ。ところが、首相は13日も非を認めずにこうごまかした。
「尖閣の問題などで『リーダーシップがない』『ダメじゃないの』と抽象的に批判を受けている」果たして批判は抽象的だったか。首相の外遊中を狙って那覇地検に中国人船長の釈放を発表させ、それを通常の刑事手続きだと強弁して恥じない政権の卑怯(ひきょう)さは隠しようがない。

以上のようなトーンである。
TVで菅氏が高ぶった調子で演説をするのを見ると、興ざめする。まさに「寒々とした心境にな」るのである。
「森裕子参院議員は「選挙区でそれぞれの議員が、民主党への憎しみのようなものを投げつけられている」と語った」とあるが、政権交代への期待が大きかっただけに、裏切られたという気持ちは「憎しみ」に近い。

改造の具体的な内容は次のようである。

菅第2次改造内閣が14日夕、発足する。「たちあがれ日本」を離党し、処遇が注目されていた与謝野馨氏は、経済財政のほか菅政権が重要課題に位置づける税制・社会保障改革担当など重要ポストに就くことが固まった。
菅直人首相は内閣改造で24日召集が予定されている通常国会での2011年度予算・関連法案の早期成立や、税制・社会保障改革に向けた与野党協議の実現をめざす。 
菅直人首相は全閣僚の辞表をとりまとめた午前の閣議で、内閣改造の狙いを「態勢を強化して、重大施策を強力に推進するため」と説明した。菅第2次改造内閣の布陣は、仙谷由人氏の後任の官房長官に枝野幸男幹事長代理を充てるほか、与謝野氏が経済財政、税制・社会保障改革などを担当、海江田万里経済財政担当相が経済産業相に横滑りすることなどが固まった。野田佳彦財務相は続投する。官房副長官には、民主党の「税と社会保障の抜本改革調査会」で会長を務めている藤井裕久元財務相の起用も決まった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000162-reu-bus_all

この人事にはいくつかの決定的ともいえる違和感を感じる。
その第一は、やはり与謝野氏の起用についてである。
昨日も触れたが、他党の代表者だけを離党させて、「経済財政、社会保障、税一体改革担当相」という要職に起用するのは納得がいかない。
まあ、私如きが納得しようがしまいがどうでもいいことではあるが。
民主党にはよほど人材が不足しているということだろう。
与謝野氏はもう選挙区からは立候補しないという覚悟なのだろうが、同じ選挙区で競合していた海江田万里氏を押しのけるかたちなのも如何かと思う。

第二は、枝野氏の官房長官への起用である。参院選の大敗を受けて、幹事長から副幹事長へ降格したのはこの間のことである。
「ほとぼりが冷めた」と思っているならば大間違いだと思う。
枝野氏について記憶に新しいのは「「与党がこんなに忙しいとは思わなかった。政治主導なんてうかつなことを言ったから大変なことになった。なにより欲しいのは、ゆっくり考える時間と、ゆっくり相談する時間だ」という地元での発言である。
菅内閣は、政治主導の旗を降ろすのだろうか?

かつて民主党の党運営のあり方に対いて疑問を呈したことがある。
⇒2010年8月 1日 (日):民主党におけるマネジメントの不在
この時と同じ感想である。
つまり、改造にあたって、今までの実績に対する総括とフィードバックがなされていないと思わざるを得ない。
要するに、「分かっていない」のだ。

菅直人首相は党大会で、内閣改造や党人事について「日本の改革を推し進める最強の態勢にする」と強調したが、改造菅内閣の発足してから4か月足らずである。
⇒2010年9月18日 (土):改造菅政権のスタート
果たして、今回の改造で、「最強の態勢」になったといえるか?
私には「退勢」を拭えないように感じられる。

民主党の深層底流には、崩壊に向かうベクトルがあると見る。
連立の組み替えを含む再再改造と総選挙とどちらが早いだろうか。

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