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2010年11月 9日 (火)

政府は、誰に対し、何を謝罪するのか?

菅首相は、尖閣ビデオが流出したことについて「政府としては管理不行き届きであり、おわび申し上げたい」と陳謝した。
仙谷由人官房長官も「管理監督に当たる立場にある者としては、申し訳ない思いでおわびしたい」と述べた。
また、官房長官は、衆院予算委員会で、国家公務員法の罰則が軽すぎる、抑止力になっていない旨の発言をした。

もし、今回の件をきっかけとして、国家公務員法の罰則が強化されるとするならば、社会進歩とまったく逆行するものと言わざるをえないだろう。
今回のビデオ流出者は、単なる愉快犯やいたずらでやったのではあるまい。
いわば確信犯である。
確信をもって行った行為が、罰則を強化することによって防げるものだろうか。

仙谷官房長官は学生運動の経験者だという。
はたして若き日に問おうとしたことはそういうことだったのだろうか?
単なる若気の出来心だったのだろうか?
としたら、一貫してはた迷惑な行為であるとせざるを得ない。

そもそも、菅首相は、「管理不行き届き」を詫びる前に、ビデオを公開してこなかった判断ミスを詫びるべきではないのか。
国会議員に限定公開したことの結果はどうだったか?
ビデオを視聴し得た議員たちの感想を取りまとめた表がある。
Photo_2
http://blog.livedoor.jp/hetmk73/archives/51725816.html

コメントは人それぞれであり、コメントだけからは統一したイメージが浮かんでこない。
つまり、疑心暗鬼を招くだけだ。

中井洽衆院予算委員長は、国会でビデオを見た後、自民党などが求めているビデオ映像の一般公開について、「国政調査権という特別の権限をもって取り寄せたのだから、国会に提出されたビデオを一般公開することはまったくルール違反になる」と言ったという。
確かに、国政調査権という特別の権限に基づいて視聴できたものだから、一般には見せられないということもある場合もあろう。
しかし、それも内容によりけりである。
自分が見た結果、より広く公開すべきだとは思わなかったのだろうか?

中井氏は、流出ビデオを見た後では、次のようにのべている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101105/stt1011051212011-n1.htm

本物の証拠品が流出したのなら、国会は極めて抑制的に制限的にビデオを見たわけで、それがまったく意味をなさなくなってしまう。

自分が特権的に見たことが価値のないものになったことになってご機嫌ナナメの様子だが、もともと情報は広く公開されるべきものである。

石原慎太郎都知事は次のように語っている。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101106k0000m010100000c.html

「冗談じゃない。実態を見てもらいたい」という内部告発だろうが、結構なことじゃないか。

これが普通の感覚というものだろう。
民主党政権は内部告発も許さない統制国家をめざしているのだろうか。
それは、私を含め、政権交代を選択した国民の意思と著しくかけ離れているだろう。

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