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2010年11月 5日 (金)

尖閣ビデオ流出の快(?)

官邸がなぜか一般公開を拒んでいた「尖閣ビデオ」が動画サイト(YouTube)に流出してしまった。
この事態に、政府は周章狼狽の態のようである。

政府は5日、中国漁船衝突事件の状況を撮影したとみられる映像がインターネット上に流出した問題について「捜査の観点からも、予期せぬ由々しき事態だ」(仙谷由人官房長官)として、徹底した調査で流出ルートの解明を図るとともに情報管理に万全を図る方針だ。
仙谷氏は5日午前の記者会見で「真偽を調査し、必要ならば司法当局の捜査とする判断もしなければならない」と強調。「流出だとすれば、相当大きなメスを入れる改革が、あらゆるところで必要だ」と述べた。
……
蓮舫行政刷新相は国会審議への影響について「直観的に影響は小さくないと思う」と懸念を表明した。

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101105045.html

情報管理を徹底することは当然としても、果たしてメスを入れるべきは、隠蔽体質の官邸か、それとも真実を知りたいと願う国民の気持ちに応えた流出元か?
流出元は、現時点ではハッキリしていない。
しかし、これだけインターネットが行きわたっている社会で、一部の国会議員だけに、大幅な編集を加えたものを見せるだけ、といった措置がいつまでも通用するわけがない。
そんな判断力もない人たちが、高度なインテリジェンスを要求される外交に携わっていることの方が問題である。
蓮舫大臣の「懸念」の鉾先も的外れというべきだろう。
⇒2010年10月 3日 (日):尖閣問題に対する蓮舫大臣の強弁

私はもともと全面公開すべきだと思っていた。
「流出」という形となったのは遺憾というか、残念なことだが、そもそもは政府自ら公開すべきものであったと思う。
⇒2010年9月25日 (土):尖閣諸島事件の船長を釈放
⇒2010年10月19日 (火):なぜビデオを出さないのか?
⇒2010年10月28日 (木):尖閣ビデオ出し渋りの怪
⇒2010年10月29日 (金):まさか証拠改竄? 出し渋りのビデオ 

したがって、何者かによる今回の事件を「快」とするものである。
犯人探しに躍起になるよりも、長期的・戦略的な国益に思いを致すべきであろう。

ところで、YouTubeの映像はどんなものだったのだろう。
残念ながら、オリジナル映像は削除されてしまっているようである。
しかし、それを写した映像がTV等でも放映されており、もはやどうしようもない。
流出ニュースを伝えるTV映像は、たとえば以下のサイト等でみることができる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101105/crm1011051110015-n1.htm

また、流出映像のコピーと思われるものは以下の通りである。
緊迫感からして、実写に違いない。
http://www.youtube.com/watch?v=PO3icKluj7o

結局、政府の対応は後手に回りっぱなしである。
検察庁や海上保安庁などの現場をないがしろにしたことのツケは自ら負担すべきだろう。
菅首相はやはり続投すべきではなかったと言わざるをえない。
⇒2010年9月11日 (土):菅首相続投で、本当にいいのだろうか?
⇒2010年9月21日 (火):再び問う、「菅首相続投で、本当にいいのだろうか?」
⇒2010年10月17日 (日):危うい菅内閣
⇒2010年10月18日 (月):危うい菅内閣(続)

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『尖閣ビデオ』流出問題に垣間見る通信の秘密の法律・傍聴法の無力化 (URLかリンクマークを参照おねがいします。)

投稿: 『尖閣ビデオ』流出問題に垣間見る通信の秘密の法律・傍聴法の無力化 | 2010年11月16日 (火) 02時25分

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