まさか証拠改竄? 出し渋りのビデオ
政府は27日、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、海上保安庁が撮影したビデオ映像を横路孝弘衆院議長に提出した。提出を求めていた衆院予算委員会(中井洽委員長)は同日の理事懇談会で、ビデオ映像の取り扱いを協議したが、結論は出なかった。
政府・民主党は日中関係への配慮から国民や報道陣への一般公開は見送る方針だ。提出された映像はDVD1枚で約6分。理事懇で民主党は一部議員だけを対象とした限定公開を提案したが、これまで自民党は全面公開を求めており、物別れに終わった。限定公開なえいるら国民の批判を浴びそうだ。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/sankei-snk20101028086/1.htm
この問題に関するyahooによる意識調査の結果は以下の通りである。
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=6020&wv=1&typeFlag=1
つまり、国民のほとんどが、「全面公開すべき」と考えているということだ。
もちろん、世論の結果を見て決めるような問題ではないだろう。
しかし、不透明であればあるほどますます真相に対する興味が湧くのは人心の常である。
しかも、国会に提出されたのは2時間以上のものを、6分に編集したものだという。
つまり、20分の1の長さに圧縮されている。
自民党は28日午前、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、政府が国会に提出したビデオ映像は編集され不十分だとして、映像全編の提出を衆院法務委員会で求める方針を決めた。佐藤勉国対委員長代理が記者会見で明らかにした。中国人船長の釈放を判断したとされる那覇地検幹部の国会招致も法務委で求める。
政府が27日、衆院に提出したビデオ映像は約6分間とされる。自民党国対幹部は「海上保安庁が撮影した映像は約2時間あるという。誰が編集したかも分からず、改竄(かいざん)された可能性もある」と述べた。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/sankei-snk20101028131/1.htm
何を残し、何を捨てたのか?
その経緯も含めていたずらに隠蔽することなく明らかにすべきだろう。
この問題に対して、中国側は、不快感を示している。
中国外務省の馬朝旭報道局長は28日の記者会見で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の中国漁船衝突事件で日本側が撮影したビデオ映像公開の動きについて「日本側が釣魚島海域で中国漁民を違法に拘束したことが事態悪化の根源であり、この事件の事実ははっきりしている。責任を中国側に押し付けようとする日本側の企ては実現しない」と述べ、不快感を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101028-00000112-jij-int
事態悪化の原因はどこにあるのか?
ただ「戦略的互恵関係」という言葉を空疎に唱えているだけだと、国民感情は悪化するだけではないのか?
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