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2010年10月18日 (月)

危うい菅内閣(続)

最近の菅内閣を代表しているのは、菅首相ではなく、仙谷官房長官のようだ。
TVで国会中継が行われるのを何気なく見ていたが、答弁に立つ仙谷氏の姿が目立った。
首相に比べ、存在感がある(というより菅氏の影が薄い)。
特に、尖閣問題や日中関係に関しては、首相を押しのけるかのように答弁席に立って、説明をしていた。

石原(伸晃自民党幹事長)氏が「弱腰外交」批判をぶつけると、菅首相を押しのけて答弁席に立った仙谷氏は「弱腰内閣と言われるが、柳腰という強い腰の入れ方もある。しなやかにしたたかに対応している」と気色ばみ、「中国に大国として、先進国の和にどういう形で入っていただくかがわれわれの課題だ」と中国に敬語を用いながら持論を展開した。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/print/20101012/dms1010121653020-c.htm

那覇地検の中国人釈放のときは、たまたま(!)首相も前原外相も海外滞在中だったが、意思決定は仙谷氏がしたといわれる。
仙谷氏自身の説明は、「那覇地検が判断した」といっているが、このような問題に仮に政府が関与していないとすれば、それはそれで問題だろう。
この件に関する蓮舫大臣の強弁に驚いたが、仙谷官房長官も強弁の人だ。

論戦で最大の焦点だったのは、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件への政府対応の是非だった。野党側は、海上保安庁の巡視船が漁船に体当たりされる場面を撮影したビデオテープの公開を強く求めたが、対応を一任される仙谷氏は言を左右にして態度を明確にしなかった。
「テレビ報道は国民に影響力を持っている。ビデオをどのようにどういう範囲で公開するかは、もう一工夫、一ひねり考えないといけない」
要は「なるべく公開したくない」ということなのだろうが、これは国民の「知る権利」を踏みにじる発言だ。菅直人首相が8日の代表質問で「最終的に外交の方向性を決めるのは主権者たる国民だ」と答弁したこととも矛盾する。そもそも首相は1日の所信表明演説で「(外交は)国民一人ひとりが自分の問題としてとらえなければいけない」と訴えたではないか。
……
衝突事件を「外交的敗北」と批判されると一部の海外報道を取り出して「中国より日本の方がずっと上手だったと評価されている」と自賛した。
ちょっと待ってほしい。14日の参院予算委で自民党の山本一太政審会長が新聞報道を元に事実関係を質問すると「新聞記事を確認する質問なんてものは聞いたことがない!」と高圧的に反論したのは誰だったか。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/print/politics/politicsit/452400/

私も山本一太氏とのやりとりを視聴していた。
産経では高圧的と評されているが、仙谷氏の答弁は、他人を小バカにしたような態度に見えた。
仙谷氏に持っていた期待感が、霧散していった。

仙谷氏は、1946年生まれ。
Wikipedia(101017最終更新)によれば、略歴は以下の通りである。

徳島県立城南高等学校卒業後、1964年東京大学法学部に入学。東大時代は全共闘の新左翼系学生運動家であり、ベ平連に近いとされる社青同構造改革派(フロント)というセクトに所属していたとされている。在学中の学中の1968年に司法試験に合格し、東大を中退。

私の記憶では、新左翼と言っても、社青同構造改革派は過激派ではない。
現役で地方の県立高校から東大文科1類に合格し、学生運動をやりながら在学中に司法試験に合格というのは、文字通り秀才というべきだろう。
しかし、仙谷氏の人生には「遊び」がないような印象を受ける。
辣お腕の弁護士であるかも知れないが、庶民の人生の哀歓にどれだけ通じているのだろうか。

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