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2010年10月19日 (火)

なぜビデオを出さないのか?

尖閣諸島における中国漁船の領海侵犯問題は、沈静化するどころか、中国各地での反日デモに発展している。
私は、どのような経緯で誰の判断で、コトが進んできたかを明らかにすべきだと思う。
菅首相も次のように言っている。

「国民一人ひとりが自分の問題として捉え、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開していかなければなりません」
http://abirur.iza.ne.jp/blog/trackback/1840857

ほとんど建前に過ぎないとも言えるが、国民が自分でそう言ってはいけないだろう。
私は、船長釈放の報を聞いて、釈然としない思いをしている。
⇒2010年9月25日 (土):尖閣諸島事件の船長を釈放

このまま釈然としないままでは、政府に対する不信感が増大することになるだろうし、中国のイメージも悪化する。
なぜかなかなかビデオは公開されなかったが、政府はようやく公開することに決めたようだ。

尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の中国漁船衝突事件をめぐり、菅直人首相は18日夜、民主党の岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長らと首相官邸で会談し、海上保安庁の巡視船が衝突時に撮影したビデオテープを国会に提出する方針を決めた。公開の時期や方法については今後与野党間で協議する見通し。
・・・・・・
ビデオには中国漁船が故意に巡視船に衝突する様子が克明に記録されており、公開すれば国際世論は日本に有利に傾くとされる。仙谷由人官房長官は9月28日の記者会見でビデオ公開の可能性を示唆したが、その後中国側に配慮し、消極姿勢に転じていた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101018/plc1010182134011-c.htm

上記によれば、公開しなかったのは、仙谷官房長官の意向が強かったようだ。
しかし、中国側に配慮した結果が、反日デモではほとんどブラックジョークである。

酒井穣『これからの思考の教科書 〜論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方〜 』ビジネス社(1010)の「はじめに」に、次のようにある。

ロジカル・シンキングとは、極端に言えば、「同じ事実が与えられれば(ほとんど何も考えなくても)、同じ結論を導くことができるスキル」のことです。もうし厳密に言うと、ロジカル・シンキングとは、同じ事実から同じアウトプットを出すためのスキルです。
ですから、ロジカル・シンキングに精通した人材が集まると、問題となるのは「いかなる事実があるのか」という情報のインプットのところであって、そこからどのようなアウトプット(結論)が出てくるのかは、あまり問題とはなりません。なぜって、(繰り返しになりますが)同じ事実からは同じ結論が導けるのが、ロジカル・シンキングをマスターしている人材だからです。

ビデオといえども編集の仕方によっては、まったく異なる印象を与えることができよう。
しかし、百聞は一見に如かず、といわれるように、視覚情報はもっとも有効な証拠である。
先ずは明晰な証拠に基づいて議論すべきである。
外交的配慮は、その上のことであろう。

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