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2010年9月 4日 (土)

菅VS小沢の支持率/マスメディアとネットの落差

新聞やTVなどのマスメディアが伝える「次の首相にはどちらがいいか」といった類の世論調査では、7~8割が菅氏支持である。
⇒2010年8月31日 (火):いまさら「トロイカ体制」か?

民主党代表選をめぐり、世論調査は菅直人首相の「続投」を求める声が圧倒的で、小沢一郎前幹事長に厳しい評価を突きつけた。代表選の勝敗を左右するといわれる地方議員票、党員・サポーター票に大きな影響を与え、国会議員の「心」も徐々に揺さぶられていきそうだ。
……
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が実施した合同世論調査で民主党支持者だけを抽出すると、「首相にふさわしい」人物で菅首相を選んだのは74・9%と、調査全体の60%より14ポイント上回った。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100830/stt1008302331021-c.htm

社説などにおいても、小沢氏はバッシングに近い扱いを受けている。

小沢氏出馬へ―あいた口がふさがらない
(朝日 8月27日付 社説)
社説:民主党代表選 大義欠く小沢氏の出馬
(毎日新聞 2010年8月27日 社説)
小沢氏出馬表明 日本の針路を競う代表選に
(8月27日付・読売社説)

各紙の公約数的見解は以下のようだ。

1.小沢氏と鳩山氏は、ダブル辞任したのに、3ヶ月もしないうちに戻ってきた。
2.小沢氏が首相になれば、1年で3人目の首相となる。
3.「政治とカネ」の問題について、国会できちんと説明責任を果たしていない。
4.小沢氏は起訴を逃れるため首相になる。
5.世論調査の結果、国民は、小沢総理誕生を望まない。

http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2227.html

ところが、ネット上のアンケートでは、明らかにこれと異なる結果が出ている。
例えば「きっこのブログ」では以下の通りである。

2
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/

メディアの論調は、「小沢氏は立候補の資格がない」というに近いが、同じマスメディア系の調査でもネット調査(読売オンライン)では以下のような結果になっている。

Photo_2
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2227.html

果たして、この乖離は何によるものだろうか?
あるブロガーは、次のように言う。

こうしてテレビが必死に反小沢キャンペーンを張りながら、一方で通信社や新聞社が誘導尋問の「世論調査」をする。となれば当たり前の話だが菅続投を支持する率が圧倒的に高い。これをもって、「小沢は世論と敵対するのか」と迫る。
「誰も通らない裏道」
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2010/08/post-e96e.html

そもそも、新聞社などの緊急アンケート調査などは、どのような方法で行われるのだろうか?
おそらくは、電話による聞き取り調査であろう。
ということは、固定電話が対象と考えられる。
いくら無作為抽出等の手続きを踏んだとしても、そもそも母集団そのものに偏りがあるのではないか?
⇒2009年12月11日 (金):「同じ」と「違う」(12)母集団と標本
そうとでも考えなければ、つじつまが合わない。

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