「防災の日」と「風の盆」
今日は「防災の日」である。
いうまでもなく、関東大震災の発生した日にちなんでいる。
関東大震災とは何だったか?
Wikipedia(100830最終更新)では以下の通りである。
1923年(大正12年)9月1日(土曜日)午前11時58分32秒(以下日本時間)、神奈川県相模湾北西沖80km(北緯35.1度、東経139.5度)を震源として発生したマグニチュード7.9、海溝型の大地震(関東地震)による災害である。
これ以外にも、いわゆる210日(立春から数えて210日目)の頃は、台風の襲来が数多いことでも知られる。
いわゆる「厄日」とされている。
多くの年が、9月1日が210日にあたる。
防災の日が策定された背景である。
今年も、210日は9月1日である。
この台風の災害除けの祈願として、農作物を守るために風を鎮めるための風祭りが全国各地に残っている。
なかでも有名なのが富山の越中八尾「おわら風の盆」である。
「おわら風の盆」のサイトをみてみよう。
http://www.yatsuo.net/kazenobon/
(写真は、今年のポスター)
おわらの里・富山県富山市八尾町は、富山平野の南西部にあり、平野から飛騨の山脈に連なる街道筋の富山県と岐阜県との県境に位置します。八尾の名称の由来は、飛騨の山々から越中側へのびる八つの山の尾に拓かれた地を意味するといわれています。
……
おわら風の盆は旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町」と「福島」を合わせた合計11の町で行われます。
11の町が自分の町を中心にそれぞれ自主的に行っており、一堂に会するような事はありません。従って、全国に名の通った民謡行事としては観光イベント的な要素は少なく、皆様をもてなすことはあまり上手ではありません。近年は、山懐の小さな町には余る人並みで混雑を極めています。満足におわらの良さをご覧いただくことも困難になっています。
私も、高橋治さんの『風の盆恋歌』新潮社(新装版0306)の愛読者として、何年か前に親しい友人たちと八尾を訪れたことがある。
人気スポット化していることは承知していたが、想像をはるかに超える人出だった。
小説のイメージを味わうには程遠くなってしまっている。
あの雑踏を考えると、もう一度という気はなかなか起こらない。
しかし、高橋治さんをはじめ、風の盆フリークともいうべき人は少なくない。
確かに、胡弓の音色と八尾の風景はマッチしていると思う。
何より、災害がなく、地方色豊かなイベントを訪れるの人が多いのは決して悪いことではないだろう。
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