新聞の未来と折込チラシ広告
i-Padが人気を呼んでいる
教育に利用しようという動きがあるし、野球賭博問題で窮地に追い込まれた相撲協会では、各部屋にi-Padを配布して、コミュニケーションの円滑を図るという。
私も、知人のi-Padをいじらして貰って、その視認性の良さに驚いた。
果たして、タブレット型の電子機器は、紙媒体を駆逐いていくであろうか?
i-Padの視認性は、新聞を違和感なく読める。
拡大縮小が自由なので、一面全体を俯瞰して興味を惹く記事をピックアップすることが容易にできるし、特定の記事をじっくり読むこともできる。
切り抜いて、ストックしておくことも簡単にできそうだ(私はまだ試していないが、evernote等のクラウドサービスとなじむという)。
身体障害者にとって、タブレット型機器は便利のように思える。
操作は片手でできる。
ページを繰るのも指1本で可能だ。
しかし、i-Padを手にした実感では重すぎる。
電車の中で片手で持つなどは不可能である。
私のような右上肢マヒ者にとっては悩ましい。
どうしたものだろう、と考え中である。
というところで、昨日新聞を玄関ポストから引き抜こうとして驚いた。
折込チラシがずっしりと重いのだ。
ようやくマヒしている右手で、新聞をポストから引き抜くことができるようになってきた。
機能回復訓練の一環のつもりでやっている。
ところが、昨日は、とても私の右手では支えきれなかった。
土曜日だったからじっくりと折込チラシを手にしてくれるだろう、というのが出稿者側の狙いだろう。
内容的にはどんな業種・商品のものか?
広告業界には特有の分類があるのだろうが、素人の分類による数量(枚数)は次の通りだった。
電気・通信機器関係…9
住宅・不動産関係……9
食品・レストラン等……9
服飾衣料品・靴等……4
パチンコ等遊戯関係…4
自動車関係…………・3
その他………………10
計…………・48
その他というのは、複数の広告主が相乗りで紙面を構成しているものが中心で、業種や商品を特定できないものである。
折込チラシというのは、いかにもオールドメディアである。
しかし、地域密着型のメディアとして根強い人気を持っていることを再認識した。
折込チラシは、文字通り新聞に折り込んで配達される。
新聞配達店にとって大きな収入源である。
新聞と折込チラシは共生関係にあるといえよう。
とすれば、「折込チラシの媒体」として、新聞はそう簡単に電子メディアに置き換わられることはないのではないか。
なんだか本末転倒のような気もするが……。
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