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2010年8月 3日 (火)

太陽光発電の問題点/理念と現実の乖離(2)

低炭素社会実現の切り札として、太陽光発電に大きな期待が寄せられている。
地球が果たして温暖化しているのかどうか、温暖化しているにしてもCO2の影響はどの程度なのか、さまざまな論議がある。
しかし、石油などの炭素資源は有限であり、低炭素化を実現していくこと自体は重要な課題であろう。

低炭素社会を実現する上で大きな期待が寄せられているのが、太陽光発電であろう。
太陽光発電システムの効果のイメージおよび資源の可採年数を次図に示す(Newtonムック「太陽光発電のすべて」ニュートン・プレス(1001)。
Img2
政府は温室効果ガスを2020年までに90年比で25%削減させる目標を掲げている。
このため、環境省案では太陽光発電システムを20年までに1千万世帯に普及させる考えだ。
太陽光発電の導入促進をはかるべく、さまざまな補助金が用意されている。

国内太陽電池市場は、環境配慮への意識の高まりや、昨年再開された国の補助金制度などが後押しし、住宅用が全体の市場を牽引している。
民間調査会社の富士経済によると、2020年の国内太陽電池市場は09年比約3.5倍の4871億円に膨らむ。
現在主流の「結晶型」が98%(09年)を占めるが、原材料のシリコンの使用量が結晶型の100分の1程度で済む「薄膜型」やシリコンを使わない「化合物型」など新しいタイプがそれぞれ5~16%を占める見通しだ。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100803/bsc1008030504016-n1.htm

順調に市場の拡大が進むかのようであるが、太陽光発電装置は、意外に故障率が高いことが分かった。
NPO法人太陽光発電所ネットワークがとりまとめたところによると、現状の太陽光発電装置には以下のような問題がある。
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY201007230729.html

会員が、平成5~15年にかけて設置した太陽光発電装置483台について調べた。
2調査結果によると、483台にうちに149台(31%)が、太陽光発電パネルかパワーコンディショナー(電力変換器)のいずれかが、交換か修理が必要になっていた。
詳しく調べた32台については、部品の劣化などにより発電量が低下していた。
実際の発電量が、設置住宅用の太陽光発電装置の約3割が設置後12年以内に故障しているという調査結果が発表された。
また、10年以内で約4割下がった事例もあった。

同ネットワークの都筑建事務局長は、「10~20年故障しないと言って販売されるケースが多いが、実際は注意が必要だ」と呼びかけている。
そして、「販売業者の説明が不十分で、経年劣化などに気づかない消費者が多い。大量普及させるなら、業者の説明義務を徹底させたり、メーカーの製造技術を向上させたりすることが必要だ」としている。
低炭素社会実現の切り札にもまだまだ問題は多いようである。

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» 太陽光発電、12年以内3割故障 [時々時事爺]
何をいまさら [えっ!?/]売電できたりするから設置後10年とか15年で元が取れるって触れ込みで営業してるけど、それはあくまでも『メンテナンス費用が発生しなければ』『発電効率が維持できれば』っていうの...... [続きを読む]

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