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2010年7月30日 (金)

多田富雄さんのリハビリテーション期限撤廃運動/闘病記・中間報告(10)

多田富雄さんという著名な免疫学者がいた。
今年の4月21日に、癌性胸膜炎により亡くなった。享年76歳だった。
免疫の意味論』青土社(9304)で広く脚光を浴び、大佛次郎賞を受賞した。

2001年、滞在していた金沢で脳梗塞を発症。
右半身不随となった。
しかし、その後も旺盛な執筆活動を続け、日本エッセイスト・クラブ賞、小林秀雄賞などを受賞した。
知的活動を志す脳梗塞患者にとって、希望の星のような存在だった。

多田さんは、2006年の厚生労働省による「リハビリ日数期限」制度に、自らの境遇を踏まえて反対運動を展開した。
以下に、朝日新聞に掲載された多田さんの文章を添付する。Asahi_tada_low2 

医療保険のリハビリテーションの期限については、撤廃を求める運動が行われている。
http://www.craseed.net/

その後診療報酬制度は、どう変わったか。
毎年改定が行われ、私のように医事の門外漢には、はなはだ分かり難い。
ここでは以下のコメントを引用するに留め、もう少し学習することにしよう。
http://hoken.tamaliver.jp/e47635.html

2009年02月12日
医療保険でリハビリに関する問題が起きていることをご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
介護保険制度や後期高齢者医療制度など、医療や社会保険制度にまつわる問題があんまり多いものですから、この医療保険とリハビリに関する本題を取り上げる報道は少なく、ご存じない方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
2006年4月に線府の進める一連の医療改革の一環として行われた医療制度の改定の中で、診療報酬の改定も行われたのです。その内容は色々あるのですが、大きな問題として浮上したのは医療保険とリハビリの問題なのです。
……
今回問題になっているのは診療報酬の改定によって、医療保険でリハビリ費用を賄えるのには〝有効期限〟が設けられたという事です。
それまでのリハビリ治療と言うのは、〝治るまで〟無制限で治療を受けられ、それが医療保険で賄う事ができましたので、3割の自己負担で、完全にリハビリの必要がなくなるまで、1年でも2年でも永久的にリハビリ治療を受けられました。ところが、診療報酬の改定後は、医療保険でリハビリ治療が出来るのは原因になった病気にも因りますが、最長180日で打ち切りになってしまうのです。
もし医療保険打ち切り後にもリハビリ治療を続けた場合は、それにかかる費用は10割自己負担になってしまうのです。政府はこのリハビリ治療の有効期限が設けられた理由について、医療保険と介護保険の役割を明確にするとか、高齢者の社会復帰を積極的に促すためとか、いかにももっともらしい理由をいくつか述べていますが、もっとも大きな理由で、それが本音なのだろうと思われるのが、〝医療費の抑制〟です。リハビリは身体機能の回復を目的とした治療ですので、介護保険の範疇には入りますが、介護保険の非保険年齢に達しない若者でも交通事故などでリハビリに励んでいる人もいますし、180日あれば大抵のリハビリは終るだろう、と現場をロクに知らない役人たちが適当に考えた問題の多い制度だと言わざるをえません。

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» 多田富雄先生追悼記事 [KAZZ BLOG]
リハビリ業界で、多田富雄さんのことを知らない人はいないと思う。 免疫学のみならず、能や作家として世界的に御高名な方であるが、2001年に脳卒中になられ、重度の後遺症をもたれた。 その後も意欲的に作家活動や能の創作を続けられていたが、患者として、科学者として「リハビリ日数制限」に対し戦われた方だ。 (ちなみに、現段階では日数制限は緩和の方向をむいているものの、理学療法士協会は「漫然とリハビリを続けるのではなく、日数に対する緊張感が生まれたのは良い。」なんてことを言っている。) 先日、図書館で英雑誌... [続きを読む]

受信: 2010年8月 2日 (月) 22時55分

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