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2010年3月 6日 (土)

闘病記・中間報告

突然にご無沙汰したままになっています。

私は、昨年の12月23日に、脳梗塞を発症し、現在リハビリ入院中です。
詳しい経緯はいずれ整理する機会があると思いますが、何の準備も無い想定外の事態だったため、すべてのことが強制終了(自分では「中断」だと思っていますが)という結果となり、関係する方々に多大のご迷惑をお掛けしてしまいました。
もとより意図したことではありませんが、自分の健康管理について深く反省すると共に、ご迷惑をお掛けしている結果をお詫びする次第です。

このブログの決して多くはない読者の中で、事情を知った方々からは、すでに大いなる励ましを頂いている一方、病室からの発信が不能のため、経緯を説明する機会がないまま60日余が過ぎて行きました。
日々更新をモットーとしてきましたが、上記のような事態です。ご了承ください。
外泊許可が得られたので取り急ぎ報告致します。

天皇誕生日のその日の朝9時半頃、人気のない事務室で用事を済ませ、外出しようとしたところ、歩行できずに倒れたまま、立ち上がることができませんでした。
幸いにしてケータイで外部と連絡することができ、救急車で脳外科病院に搬送され、そのまま入院となりました。
「決して軽いとはいえない脳梗塞」という医師の診断を、集中治療室で家族から聞きました。

脳神経への影響の全体像は不明ですが、幸いにして比較的早く適切な治療を受けられたため、致命的なダメージは免れることができました。
しかしながら、右手足の随意性が失われてしまったこと、および発音に障害があることからして高次脳機能にもなんらかの後遺症を覚悟しなければならないと思っています。
「脳細胞の壊死」という現実は厳しいものです。
今もって右手はマウスすら操作できず、イヤでも、廃用手とか廃用症候群というような、いささかデリカシーに欠けるように感じられる言葉が目に入ってきます。
しかし、いまは焦らずに、リハビリによってどの程度回復できるか、あるいは代償が可能か、精一杯努力してみるしかない、と自分に言い聞かせています。

救急病院からリハビリ専門病院に転院して約50日になります。
ADL(Activities of Daily Living)にも一定の回復が得られ、ようやく外泊を許可されることとなりました。
久しぶりに閉ざされた世界から抜け出て、世間の空気を吸うことができましたが、すでに春の息吹に満ちていて、改めて時の移ろいを感じました。
高校時代に学習した徒然草の「折節の移り変わるこそ、物ごとに哀れなれ。」という一節が思い起こされます。

……今一きは心も浮きたつものは、春の景色にこそあめれ。鳥の聲などもことの外に春めきて、のどやかなる日かげに、垣根の草萌え出づる頃より、やゝ春ふかく霞みわたりて、……

その景色を体感できないことは残念ですが、来年のいま頃はひときわ心にしみることだろうと楽しみにしています。

自分が入院して、改めてリハビリを必要とする人の多さに驚きました。
その原因は、加齢、事故、病気など人それぞれですが、今後その数は増えこそすれ減ることはないと思われます。
その意味で、リハビリ病院は未来社会の縮図なのではないでしょうか。
やがてリハビリという行為は、もっと一般的なものになっていくに違いありません。
患者に共通するのは、もちろん身体機能の低下ですが、より根本的には、私自身を含めて認知機能の低下だと思います。

そのような次第で、持続的な再開ができるまで、なおしばらく休暇を頂く予定ですのでよろしくお願い致します。

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コメント

この度の記事、とても他人事とは思えず驚いております。
どうぞリハビリに励んでいただき、また十分な休暇をおとりください。

投稿: | 2010年3月 7日 (日) 08時21分

早速に激励のお言葉を頂戴し、有り難うございます。
突然の長期休暇ですが、生き方を再考する機会にできれば、とポジティブに考えようと思っています。

投稿: 管理人 | 2010年3月 7日 (日) 10時29分

本当に、唐突に更新がなくなっていましたので、実は心配をしていました。
途中段階とは云え、この様に復活を知り、驚きもありますが、悦ばしさも少し感じます。
殆ど一瞬のことから、それ迄無縁であった環境に身を置く体験は、さすがに心穏やかならざるものがあると思います。
是非、リハビリを克服して下さい。絶対、大丈夫です。(ドラマのタイトルと同じですが)、陽は又昇るし、上がらない雨はありませんから。

投稿: 重用の節句を祝う | 2010年3月 7日 (日) 14時31分

いままで頑張りすぎたから・・・
強制終了じゃありません。
少しだけ「中断」です。

あせらずゆっくり・・・。

来年の春は、
今年より、
美しい桜が満開です。

投稿: RYOKO | 2010年3月 8日 (月) 18時15分

次の桜は、にぎやかに富山の姫君なども交えて見に行きましょう。

投稿: 池ちゃん | 2010年3月10日 (水) 13時07分

手紙拝見しました。左手で書いたのですね。
これだけ回復したことは不幸中の幸いと思わなければなりませんね。
今夏には奥さんと千葉まで遠出してください。広尾さんも楽しみにしています。

投稿: 田中義明・京子 | 2010年3月15日 (月) 17時50分

重陽の節句を祝う様

有り難うございます。
突然といえば突然、必然といえば必然の事態でしょうね。
自分の置かれた状況を受け入れるにはしばらく時間が必要でしょうが、生き方を再考する機会を与えられたと考えております。

投稿: 管理人 | 2010年3月22日 (月) 07時18分

RYOKO様

有り難うございます。
来年の春が待ち遠しい!
長い幕間になりそうですが、まだまだ幕を降ろすわけにはいかないぞ、と思っています。

投稿: 管理人 | 2010年3月22日 (月) 07時30分

池ちゃん様

有り難うございます。
春には、にぎやかさが似合いますね。
病棟にも春の気配が感じられ、入退院が慌しいようです。

投稿: 管理人 | 2010年3月22日 (月) 07時41分

田中義明・京子様

過日は遠路有り難うございました。
いまのペースが続けば千葉くらいまでは出かけられそうです。
楽しみにしています。

投稿: 管理人 | 2010年3月22日 (月) 07時57分

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