小池百合子氏と幸福実現党が共闘!
「きっこのブログ」でも紹介されているが、自民党の小池百合子氏と幸福実現党が共闘すると宣言している。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQF7Lyig1nA
小池百合子氏が立候補しているのは東京10区である。
前回の郵政民営化総選挙で、郵政民営化法案に反対票を投じた小林興起氏の対立候補として、兵庫6区から転戦した。
いわゆる郵政民営化反対勢力に対する「刺客」の代表格として位置づけられた。
小池氏の政界歴をみてみよう。
1992年7月の第16回参議院議員通常選挙で、日本新党から比例区に立候補して当選。
1993年7月の第40回衆議院議員総選挙で兵庫2区から立候補して当選。
その後、諸政党の合従連衡の中で、新進党に合流。
新進党分裂後は、自由党に参加し、自由党分裂に際しては保守党に参加。
2002年12月に保守党を離党して、自民党に入党した。
自民党では、小泉内閣で環境大臣、安倍内閣で防衛大臣などを歴任し、2008年の自民党総裁選では自ら立候補した。
自民党の中でも有力者の1人になっていると言っていいだろう。
しかし、上記の履歴の背景には、細川護煕、小沢一郎、二階俊博、小泉純一郎、安倍晋三、中川秀直など、時の権力者・実力者に寄り添う姿勢が顕著だったとも言われている。
「風見鶏」ならぬ「渡り鳥」という揶揄も聞こえるが、本人は風を受けて動く「風車のお百合」を自称しているという。
私には、ブレを測るための基軸がないように見受けられる。
つまり、ブレ以前のスタンスということだ。
今回の選挙では、同区に、民主党が新人の江端貴子氏を擁立した。
東京大学の准教授だったが、民主党の公募に応じて候補者になった。
今までの実績からすれば、知名度において優る小池氏が圧倒的に有利というところだろう。
しかし、折からの環境条件である。
しかも、無所属での出馬を予定していた小林興起氏が民主党の比例東京ブロックに公認され、江端氏の支援に転身した。
小林氏の民主支援声明に、小池陣営は、危機感を募らせて、幸福実現党から出馬を予定していた泉としひこ氏に選挙協力を打診したところ、泉氏が「小池さんと志は一緒」と回答して、あっさり不出馬を決めたという。
なんでもアリとは言うものの、「敵の敵は味方」という論理すら超えた、頼れるものは何でも頼るといった構図である。
泉としひこ氏の演説は以下により見ることができる。
http://www.youtube.com/watch?v=xB1qRJ49MfE
泉氏は、「北朝鮮に自衛隊のレンジャー部隊を送り込み、金正日を生け捕りにして、東京で裁判にかける」と表明している。
また、小池氏は、幸福実現党の比例東京ブロックから出馬する、発明王ことドクター中松の「ミサイルUターン技術=ミサイルをUターンさせ自爆させる発明」にも理解を示しているという。
どこまで本気で考えているのだろうかと思うが、自民党の総裁候補者だった(つまり総裁選の立候補に必要な推薦人を集めた)小池氏が、幸福実現党の立候補予定者だった泉氏と、固い握手をしていることは記憶に留めておきたい。
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