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2009年7月17日 (金)

反麻生勢力は、“一日天下”か?

明智光秀の“三日天下”という故事は知っているが、中川秀直元幹事長らは“一日天下”だったのだろうか?
もっとも、まだ天下をとった段階まで行ったわけではなかったので、未遂というべきかも知れないが。
中川氏らが提出した両院議員総会を求める133人の署名を執行部が精査した結果、128人に満たないと判断し、両院議員総会に代わる全議員出席の両院議員懇談会を、21日に開催することにしたという。
まったく傍目で見ていると理解しにくい動きである。
権謀術数が渦巻いている感じと言えようか。

もともと、なりふり構わないという感じで集められた署名のようなので、同床異夢の集合だった(図は、産経新聞7月17日)。
Photo表層と低層ではかなり温度差がある、というのは世の常である。
中層に位置しているとされる石波農林水産大臣などは、(首相退陣を求める趣旨ならば)署名しなかった、などとTVのマイクに向かって喋っている。
それなら、議員総会で退陣に反対だ、と発言すればいいだけの話ではないのか、と思う。

執行部の対応もよく分からない。
せっかく全議員が出席する会合を開くのであれば、時間の経済性ということを考えれば、より重みのある議員総会にすればいいのではないか、と思う。
中川氏らが、週内にも、としていた要求では、事実上17日(金)の1日しか候補日があり得なかった。
20日(月)は「海の日」で休日だから、21日(火)という日程は、実質的には17日の翌日ということになる。
この日程が微妙なのだろう。
既に麻生首相は、21日に解散するとしている。
解散は、抜き打ち的にやった方がドラマティックだと思うが、今回は根回しした末の解散日程である。
その当日に開催される会議に何ほどの意味があるのか、と素人は考える。

こうした動きは私などの理解を超えるものであるが、議員諸氏は、それが活動のエネルギー源になるらしい。
妙に生き生きとしているようにも見える。
それにしても、東国原宮崎県知事と古賀誠氏の動きも不可解であったと言わざるを得ないだろう。
古賀氏自身が、「私の浅知恵だった」と総括し、自民党選対委員長の座を降りてしまった。
地方選連敗の責任を負った、ということや、他の執行部の面々が、責任を感じている様子がないことに業を煮やしたということなどがあるのだろうが、総選挙が具体的日程となった途端に、自ら選対委員長という前線司令部を抜けようというのは、敵前逃亡的なように思うがいかがだろうか。

東国原氏も、茶番劇を見事に演じて、さすがに元お笑い芸人、と言いたい感じである。
「私を、次期総裁候補として、自民党さんは、選挙を、お戦いになる、お覚悟は、おありですか?」などと珍妙な敬語を駆使して、古賀氏に迫ったという。
多くの人が、最初は冗談だと思ったのではないだろうか。
それが、案に相違して、実は本気だったということが分かり、びっくりしたり、あきれたりした、という感じではなかろうか。

知事を任期途中で辞めて国政に転じるとは、どういう思考だろうか?
国と地方との関係のしくみを変えなければならない。そのためには、国政で発言した方が有効である、ということも理解できなくはない。
しかし、地方分権の重視と言いながら、実際の行動は軽視したものだった、とみる方が妥当なような気がする。
宮崎県民も愚弄されているとは感じないのだろうか?

東国原氏との対比で、存在感を高めたのが橋下大阪府知事ということになるだろう。
どの辺りにホンネがあるのか、いささか掴み難いところが、政治的には重要なポイントなのかもしれない。
それにしても、私の生きてきた時代は、細川政権で下野したときなどもあったが、55年体制以降、一貫して自民党が多数派であった。
その時代がついに終わろうとしているのだろう。
果たしてこれからの時代は、どのような様相になるのだろうか?
楽しみでもあり、不安でもあり、というのが正直な思いである。

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