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2009年7月13日 (月)

東京都議選の結果と麻生政権の命運

7月12日に投・開票が行われた東京都議選は、事前の予想通り、地滑り的な自民党の敗退、民主党の躍進という結果だった。
各党の最終的な獲得議席数は、表の通りである。0907122_2
http://www3.nhk.or.jp/togisen/
表に見るように、民主党が第一党となり、自公合わせて、過半数割れとなった。

また、同じく12日投・開票の奈良市長選では、33歳の無名といっていい民主党推薦の新人・仲川元庸氏が、自民党・公明党推薦の前衆議院議員鍵田忠兵衛氏(51歳)を破った。
仲川氏は、子育て支援のNPO法人の活動をしていたそうであるが、地元でも知る人は少なかったらしい。
力量未知の若い新人が、実績のある自公推薦候補を破るというのは、千葉市長選と同じ構図である。
2009年6月16日 (火):日本郵便不正事件と西川社長の進退問題

前週の静岡県知事選挙も同様であるが、これらの選挙は、いずれも総選挙の前哨戦という位置づけがなされ、、与野党対決ムードの中で行われた。
2009年7月 6日 (月):静岡県知事選挙の結果と自民党の迷走
そして、これらの選挙で示された“民意”は、いずれも自公政権no moreということである。
もちろん、“民意”が移ろい易いことは承知している。
しかし、自公政権no moreという流れは、もはや音立てる奔流になっているとみるべきだろう。

そういう状況であるにもかかわらず、自民党の内部は、「総裁選前倒し」だとか、「可能な限り総選挙先送り」だとか、「麻生降ろし」などというような意見が交錯しているらしい。
あたかも、氷山が間近に迫っているタイタニック号の船上で、ああだこうだと議論しているかの如くである。
国民の問題意識は、端的にいえば、政権交代か否か、という一点にある。
つまり二者択一の問題なのであって、程度の問題だとか、やり方の問題ではないのだ。
その辺りの認識が、自民党内には欠けているような気がする。

もちろん、民主党に不安要素は多い。
しかし、とにかく一度は交代してみたら、というのが大勢だろう。
振り返ってみれば、麻生内閣は、発足時において既に命運が決まっていたのではなかろうか。
総裁選の1週間前に、いわゆるリーマン・ショックが起きて、五里霧中という状況になった。
総裁候補者たちが、総裁の座を争う位置にいることが嬉しいのか、妙に浮かれた感じの争いをしていたように記憶している。

麻生政権の迷走がはっきりしたのは、定額給付金の問題辺りからだろうか?
2008年12月10日 (水):「定額給付金」をめぐって
自民党の内部からも、見放したような声が早くから上がっていた。
2009年2月13日 (金):麻生内閣の命運は尽きたのか? 小泉元首相の激烈批判
また、首相を支えるべき閣僚が、支持率の足を引っ張る事態も起きた。
2009年2月16日 (月):中川財務相の醜態と歴史的に低い内閣支持率

さて、麻生首相は、都議選の結果を受けてどう判断するだろうか?
いかに、KY×KY(空気読めない、漢字読めない)の首相といえども、もはや、「地方選と国政は関係ない」では済まされないことは、十分に認識していることだろう。
野党から内閣不信任案が提出されたら、自民党議員はどう判断するだろうか?
自分たちが支持した首相だから、否認するだろうか?
不信任案の否認=信任だから、その場合は、基本的に「麻生降ろし」は矛盾した行動になる。

とすると、麻生首相が自ら退陣(内閣総辞職)しない限り、続投ということになる。
TV報道によれば、麻生首相は、7月21日解散、8月30日投票ということで、与党の合意を取り付けたということである。
暑い夏になりそうである。
もちろん予断は許されないが、麻生氏は、自民党最後の総理大臣として名を留めることになるのではないだろうか。
どうやら2009年は、戦後史を画する年となりそうである。
というよりも、戦後という時代の終わりと考えるべきかも知れない。

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