中川財務相の醜態と歴史的に低い内閣支持率
中川昭一財務相が、G7(先進7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議)の閉幕後の記者会見で、醜態を演じた。
もともと酒乱だと言われていたが、TVの映像で見る限り、明らかに酔っ払っている態度だった。
記者からの質問に対し、「どこだ?」とあらぬ方を探している。
隣に坐っている白川日銀総裁に教えられるが、視線が定まらない。
白川総裁に対する質問を、自分へのものと間違えたのはいいにしても、全く聞き取れていないようである。
下記のサイト等に動画が収録されているので、確認して頂きたい。
http://www.youtube.com/watch?v=CdyJrZonX_A&eurl=http://anohitowa.blog45.fc2.com/blog-entry-264.html
記者への応答の言葉は、終始異常にゆっくりした口調である。
時折、明らかにロレツが回らない言葉使いとなり、眠そうに目を閉じたりしている。
頭が正常に作動していないことは明らかである。
本人は、風邪薬を飲んでいたのでその副作用だ、などと言い訳しているようであるが、まあひどい二日酔い状態だったのだろう。
風邪薬の副作用だとしたら、それも大きな問題であるが、風邪薬のせいではないことはほぼ間違いないだろう。
もともと酒が好きだ、ということは別に咎められる筋合いではない。
しかし、世界が注視する中で、このような失態を演じるのは、もはやあきれてしまうとしか言いようがない。
中川財務相は、タカ派の有力議員として名を馳せながら、不可解な自死を遂げた中川一郎氏の実子である。
つまりれっきとした二世議員であるが、東大法学部の出身でもある。
並の二世議員とは違う、という期待感を抱かせる、とも言えるだろう。
そういう経歴も寄与してか、代議士になってからの職務担当歴も赫々としたものである。
WIKIPEDEA(09年2月16日最終更新)を見てみよう。
自由民主党衆議院議員(8期)。志帥会会長代行。現在は麻生内閣財務大臣、金融担当。過去に農林水産大臣、経済産業大臣、自由民主党政務調査会長を歴任した。超党派でつくる北朝鮮拉致疑惑日本人救済議員連盟の会長代行を務める。自民党内では拉致問題特命委員長および集団的自衛権に関する特命委員長を入閣前まで務めていた。
主要閣僚や自民党の要職を歴任しており、現時点で総理・総裁候補の1人であると見られてきた。
しかし、先頃の衆議院本会議での財政演説で、「渦中」を「うずちゅう」と読むなど多数の読み間違いをしており、本当に東大法学部を出たのかと疑わせるようなお粗末ぶりであったことは記憶に新しい。
今回の件によって、総裁候補としてハンディキャップを負ったのだろうが、総理候補という意味では、自民党政権自体がもう続かないだろうから、まあ関係ないということかもしれない。
麻生内閣というのは、本当に末期的だと思う。
内閣支持率が、政権維持の危険水域といわれる20%を切ったのは、政権発足後間もなくであったが、日本テレ
ビの調査では、とうとう10%を割るところまで落ち込んだらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090215-00000066-jij-pol
支持率のアップダウンに一喜一憂する必要はないと思うが、10%を割るというのはさすがに歴史的である。
金権批判にさらされて立ち往生した田中角栄の退任時でも、女性スキャンダルで2ヵ月あまりという短命で退任を余儀なくされた宇野宗佑の退任時でも、10%を下回っていなかった。
10%未満の記録が残っているのは、竹下登の退任時くらいである。
http://www.jiji.com/jc/v?p=nc-pol_cabinet-approval-rating&rel=y&g=phl
こういう状態では、解散総選挙に打って出るという選択肢はないだろう。
また、安倍・福田と続けて任期途中で政権を放擲した後だから、麻生に代えて誰か、ということも難しいだろう。
言い換えれば、まさに進退窮まる事態に陥りつつあるということだ。
もっとも、内田樹氏のように、「国民が、政治家たちのあまりの無為と無能に心底うんざりして、投票する気にさえなれないほど政治に絶望し」投票率が低下するのを狙っている、という見方もできなくはない。
http://blog.tatsuru.com/
そうすれば、固い組織票に守られた公明党の支援を受けながら、自民党の大敗の程度が、少しは緩められるのではないか、というまことに高度な戦略である。
果たしてどうだろうか?
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コメント
麻生内閣が、というよりも、日本が末期状態だと感じられます。総理大臣にしろ、各省庁の大臣にしろ、個人の力だけでその地位に立つ訳ではありませんから。
この記者会見、せめて 途中からでも中川財務相を退席させる などの対応を図るということが出来なかったのでしょうか、
本人もさること乍ら、周囲に気付きや配慮が無い ~ 間抜け揃いの、これが今の日本だということなのだと思います。
・ ・ ・ もう既に、笑う気にもなりません。
投稿: 重用の節句を祝う | 2009年2月17日 (火) 10時43分
重陽の節句を祝う様
いつもご丁寧なコメント有り難うございます。
確かに、周辺の配慮が足りないですよね。
尤も、中川氏の失脚を狙って、意図的に退席させなかった、などという見方もあるようです……
まさか、そんなこともあるまい、とは思いますが。
投稿: 管理人 | 2009年2月17日 (火) 18時42分