« 元特捜検事・田中森一氏のハードボイルド人生 | トップページ | かんぽの宿売却は、偽装入札ではないのか? »

2009年2月13日 (金)

麻生内閣の命運は尽きたのか? 小泉元首相の激烈批判

自民党の小泉元首相が、2月12日の会合で、麻生首相を痛烈に批判した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090213-00000001-yom-pol
支持率が低迷している麻生内閣に、また大きな打撃が加わったと言えるだろう。
郵政民営化をめぐる麻生首相の迷走に対して、「怒るというよりも笑っちゃうぐらいあきれている」と、厳しい言葉使いである。

郵政民営化は、小泉氏が「改革の本丸」と位置づけてきた看板であるから、それに対して否定的な発言をしたりしている麻生首相を批判するのは当然であろう。
加えて、麻生内閣の看板ともいえる定額給付金に関しても、小泉氏は批判的な立場を明確にした、としていいだろう。
定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算関連法案を、衆議院で再可決することに異議を唱えたのである。

再可決には、2/3の賛成が必要である。
その2/3を獲得したのは、小泉氏が打った大トバクともいうべき郵政民営化総選挙の結果なのだから、小泉氏の異議表明は大きな意味を持っている。
小泉氏のシンパが同調すれば、2/3に達しない可能性が出てきたということだ。
もし、この予算関連法案が通らなかったならば、麻生内閣は頓死ということになるだろう。
自民党内部でも衝撃だったであろうことは、森喜朗氏が記者団に対してとった不快感を露わにした態度からも窺える。

麻生内閣の支持率は、政権末期の数値だと言われてきた。
今回の小泉発言は、超低空飛行状態のまま暴風雨圏に突入した、と譬えられている。
小泉氏の発言は、「郵政民営化を堅持し推進する集い」の役員会の場でのことだ。
しかし、郵政民営化が、本当に国民のための改革であったのか否かの検証は、聖域としてアンタッチャブルにすべきではないだろう。
かんぽの宿の譲渡問題1つとっても、多くの疑念が生まれているのである。
今でも、国民の間では高い支持があるという小泉氏の発言は、政局に対して大きな影響力を持つと思われる。
麻生首相に比べれば、そのパフォーマンスは水際立っていると思う。
しかし、そのパフォーマンスに幻惑されることは、やはり危険なことだと考えたい。

それにしても、麻生内閣の命運はいよいよ尽きようとしているように感じられる。
それは自民党の寿命でもあるだろう。
民主党の石井一副代表が大きな失策をして、政権党としての資格にクエスチョンマークが付けられたが、それでもマクロなトレンドとしては、自民党政権時代は終わろうとしているのだと思う。

渡辺喜美氏は、自民党に愛想を尽かして離党した。
麻生氏に対して、不満を抱いていた自民党議員も大勢いるのではないだろうか。
私が自民党の終わりを感じるのは、小泉氏ほどのインパクトのある発言が、他の議員から発せられないということにある。
確かに、小泉氏の時局を読む目は抜きん出ているということだろう。
しかし、既に引退表明をしている人の発言が最もインパクトがあるということでは、如何なものだろうか。

ここのところ、総裁・総理を独占してきた最大派閥では、相変わらず、森喜朗氏や中川秀直氏のような、言ってみれば旧来型の政治家が大きな影響力を持っているようである。
自民党の内部から、新しい芽が生まれてくるという期待感は乏しいというべきだろう。
小泉氏が政局の起爆剤となるとしたならば、7~8年くらい、時間が逆戻りしている感じだ。
安倍・福田と2代続けて途中で政権を放擲し、今また麻生内閣に頓死の状況が生まれているのである。
この党が末期症状にあることは、明瞭なことのように思われる。

|

« 元特捜検事・田中森一氏のハードボイルド人生 | トップページ | かんぽの宿売却は、偽装入札ではないのか? »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 麻生内閣の命運は尽きたのか? 小泉元首相の激烈批判:

« 元特捜検事・田中森一氏のハードボイルド人生 | トップページ | かんぽの宿売却は、偽装入札ではないのか? »