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2008年12月15日 (月)

大腸の内視鏡検査体験

先日の定期健康診断で、潜血陽性反応だったので、再検査をしてきた。
健康診断には、今年から特定健康診断が加わり、いわゆるメタボリック・シンドローム(メタボ)に該当するか否かが判断されることになった。
メタボの要件は、肥満(腹囲とBMI(体重/身長)の2乗の値)と代謝異常に関する数値(高血圧、高脂血、高血糖)とで判断される。
私の父は早く脳溢血で亡くなっており、母も高血圧だったので、遺伝的に代謝系がウィークポイントである。
それも含め、メタボ該当を覚悟していたが、腹囲84.5cmということで、辛うじて非該当の判断となった。

日本人の疾病は、社会経済的状況によって変化してきており、最近は、悪性新生物(いわゆるガン)、心疾患、脳血管疾患が3大死因で、全体の60%程度を占めている。
これらの疾病は、かつては40~60歳位の働き盛りに多い疾病であることから「成人病」といわれていた。
現在は、食生活や運動などの生活習慣と密接に関連していることを重視し、「生活習慣病」と呼ばれるようになっている。
それと共に、成人病検査に相当する検査が特定健康診断と呼ばれることになり、医療保険者に対して、「特定健診:糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査」および「特定保健指導:特定健診の結果により健康の保持に努める必要がある者に対する保健指導」の実施が義務づけられたわけである。

循環器系に関しては、以前から覚悟していたのであるが、消化器系に関しては、正直なところ余り心配していなかった。
まあ、油断していたということになるだろうか。
潜血陽性であったこと、主治医が消化器の専門医であったことから、一度は内視鏡検査をしておこうと判断した。
朝から大量の下剤(クエン酸?)を飲み、腸内を洗浄して準備をする。
下剤の効果はテキメンであり、腸内が洗浄されたことが排便の様子からもよく分かった。

検査前に、予備知識を得るためのビデオを見て、いよいよ検査である。
弛緩剤(?)の入った点滴をしながら、内視鏡を大腸内に入れていく。
もちろん、本人にはどんな様子かは分からないが、60cmとか90cmとか言う声が聞こえるので、想像はできる。
腸の皺を伸ばすために、空気を入れるためだろうが、お腹が張った感じがするし、腸が屈曲している部分では僅かではあるが痛みもある。

小1時間程度だったのだろうか。
覚醒剤(?)と止血剤を加えた点滴が終了するのを待つ。
2点滴終了後しばらく休息して、説明を受ける。
結果は、7mm程度と4mm程度の小さいポリープが2つあった。
7mmの方は切除し、4mmの方は焼いて処置したとのことであった。
最終的な判断は病理検査を待つしかないが、医師の心証的には大丈夫のような感じであった。
摘出した組織の写真である。

まあ、あと何年生きるのか分からないが、最近言われるように、単に長寿であるということではなく、健康長寿でなければならないことを実感した日であった。
そのためには、運動と栄養が2輪である。
頭では分かっているのであるが、生活習慣を確立するのはなかなか難しい。

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コメント

健康第1でお願いします。
お酒もほどほどに…

投稿: 池ちゃん | 2008年12月16日 (火) 12時49分

池ちゃん、お久しぶりです。
ご忠告有り難うございます。
しかし、S子さんの言い分は、いずこも同じようですね。
健康第1は、当然ですから、お酒も控えめにすべく心します(時には控えめのこともありますよ)。
とはいえ、飲まずにはいられない時もあるし……

投稿: 管理人 | 2008年12月16日 (火) 17時14分

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