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2007年9月18日 (火)

竹取物語

かぐや姫は、いうまでもなく『竹取物語』のヒロインの名前である。
かぐや姫の話は、日本人ならば誰でも子供の頃に聞いたり読んだりした記憶があるだろうし、『源氏物語』の「絵合」の巻において、『竹取物語』は「物語の元祖」と称揚されている。
「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり」と始まる辺りは覚えているが、登場人物などについて、細かいところまで記憶している人は少ないのではないだろうか。
ここで、もう一度そのあらすじを振り返ってみよう。

竹を加工して製品を作って暮らしていた竹取の翁とその妻の媼がいた。
ある日、竹取の翁が竹林に出かけていくと、根元が光り輝いている竹があり、中に可愛らしい女の子が入っていた。
翁は、女の子を、自分たちの子供として育てることにした。そして、竹の中に金を見つける日が続くようになり、竹取の翁夫婦は、豊かになっていった。
女の子はどんどん成長し、3ヵ月ほどで成人並みの身長になったが、とても美しく、「なよ竹のかぐや姫」と名付けられた。

かぐや姫の噂を聞き、多くの男たちが、かぐや姫と結婚することを望んで、翁の家の周りをうろうろした。
最後までかぐや姫に執着した5人の貴人がいた。石作皇子、車持皇子、右大臣阿倍御主人、大納言大伴御行、中納言石上麻呂足である。
翁はかぐや姫に結婚をすすめるが、かぐや姫は、5人の貴人に課題を出し、それに応えた人と結婚するという。

その課題とは、以下のようなものであった。
石作皇子:仏の御石の鉢
車持皇子:蓬莱山にある白銀を根とし、黄金を茎とし、真珠を実とする木の一枝
阿倍御主人:火鼠の皮衣
大伴御行:龍の首の玉
石上麻呂足:燕の子安貝

5人の貴人は、いずれもかぐや姫の出した課題に応えられない。
やがてかぐや姫の噂は帝の耳に届くところとなり、帝の使いが翁の家を訪ねるが、姫は会おうともしない。
帝は、翁へ官位を与えることを条件に出し、翁は喜ぶが、姫はそうさせるなら自分は死んでしまう、と言う。
帝が狩に出たふりをして姫の家に入ると、光が家中に満ち、帝が姫を宮中に連れて行こうとすると、姫の姿は突如消えてしまう。

3年ほど経った春のはじめ頃から、姫は月を見て物思いに沈むようになる。8月15日の仲秋名月に近くなったある夜、かぐや姫は、月の光の中でひどく泣いている。
そして翁に、「自分はこの世の者ではなく、月の都の者だが、前世の因縁で人間社会にやってきった。いま帰る時となり、やがて迎えが来る。お爺さんと別れるのがつらくて泣いているのです」と言う。

このことを聞いた帝は、竹取の翁の家に2000人を派遣して、姫を防衛しようとする。
子(ネ)の時ごろになると、翁の家の辺りが昼間以上の明るさに光り輝いた。
大空から人が雲に乗って下りてきて並んでいる。天人である。
天人が、「さあ、かぐや姫、穢れたところに、どうしていつまでもいらっしゃることが許されよう」と言うと、閉め切ってある戸が一枚残らず開いてしまった。
かぐや姫は、天人の持ってきた天の羽衣を着て、空に昇っていった。

別れに際し、姫は帝に、不死の薬を送った。
帝は、それを駿河の日本で一番高い山で焼くように命じた。それからその山は、「不死の山」と呼ばれるようになった。

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