日本列島大異変
このところ、日本列島に異変が頻発している。
異変の第一は、株価の急落である。
17日の東証は、日経平均で874円下落した。1日の下落幅としても記録的(7年4ヶ月ぶり)だが、15、16日と年初来最安値を更新した後だから、衝撃的である。3日間で1500円超、10%近く下落した。
背景として、アメリカの低所得者向け高金利型住宅ローン問題による信用不安が指摘されている。
日本円が買われ、円高が急進して、輸出企業への影響が懸念され株安となり、個人投資家が信用取引の担保割れに追い込まれ、「売りが売りを呼ぶ」展開になっている、というものだ。
いつまでも下がり続けることはあり得ないにしても、果たしてどこが底なのか?
異変の第二は、熱波である。
16日に、岐阜県多治見、埼玉県熊谷で40.9℃を記録し、最高気温の記録を74年ぶりに更新した。私が生まれてから最も暑い夏、ということになる。
南米ペルー沖で海面水温が低下する「ラニーニャ現象」により、太平洋高気圧の勢力が強まったことが背景だという。
猛暑は17日も続き、日本列島は3日連続「40℃超え」を記録した。この暑さで、熱中症が原因と見られる死者は17人に上っている。
異変の第三は、安部内閣である。
防衛省の事務次官人事を巡り、小池防衛相と守屋次官の対立が続いていたが、17日に、安部首相が断を下す形で、両者の案とは別の第3案で決着した。「喧嘩両成敗」というところであろうか。
しかし、そもそも先の参院選の結果を受けて、今月中にも内閣改造が予定されているのだから、「留任は当然」という態度の小池防衛相はスタンドプレーの印象を免れ得ない。
また、守屋次官は在任期間が既に4年超という異例の長さだし、上司の大臣に造反したのだから、組織人としては、いかがなものかと思う。
というよりも、参院選で有権者にNOを突きつけられ、こんな状態でも政権を継続していること自体が、大きな異変であろう。
異変の第四は、中央競馬会(JRA)が36年ぶりに競馬開催を中止せざるを得なくなったことである。週末に出走予定の馬の少なからぬ数が、馬インフルエンザに感染しているのだという。
1971~72年に、同じく馬インフルエンザの流行で2ヵ月間中止したことがあり、それ以来だという。馬インフルエンザ自体は、人間や他の動物に感染することはないらしが、鳥インフルエンザの流行といい、何となく不気味な感じがする。
異変の第五は、北海道を代表する土産品として有名な「白い恋人」が、過去10年にわたり日常的に賞味期限を改竄していたことである。
もっとも、食品の表示の偽装は、「またか」という感じで、異変などではないのかも知れないが。
それぞれの異変は、内容も背景もまったく別であり、相互の関連性はない。しかし、「何かがおかしい」という社会心理が蔓延すれば、それが新たな異変の引き金になる可能性だって、ないとは言えない。
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