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2007年8月11日 (土)

ガソリン価格の急騰

ガソリン価格が急騰騰している。通りがかりのスタンドの表示価格は、レギュラーで147円のところが多い。石油情報センターの発表(6日現在)でも、全国平均小売価格が、145円10銭で、先週末より3円80銭も高騰し、1987年の調査開始以来の最高値を更新したという。

0708092石油情報センターが発表したレギュラーガソリンの価格の推移は、左図のようになっている(静岡新聞8月9日)。
2年前には120円程度だったのだから、それから20%程度上昇していることになる。1円でも安く購入したいという消費者ニーズに対応すべく、ここ1~2年でセルフ方式のスタンドがずいぶん増えた。

ガソリンの店頭小売価格は、スタンドへの卸価格をもとに決められるが、元売会社は、原油の輸入価格に、諸経費やガソリン税を加え、それに利益を付加して小売業者に出荷している。つまり、小売価格の高騰は、原油価格の高騰を受けて、元売大手各社が、8月出荷分の卸価格を引き上げたことを反映している。

地下に埋蔵されている石油から、ガスや水分や異物お取り除いたものが原油である。原油を蒸留すると、沸点の違いによってさまざまな成分に分かれる。沸点が35~180°Cの留分をナフサと呼び、80°C未満を軽質ナフサ、80°C以上を重質ナフサと区分けしている。軽質ナフサは、石油化学工業のエチレンプラントの原料として使用されるものが多く、重質ナフサはガソリンの原料や芳香族炭化水素製造の原料として使用されている。

石油は利便性の高いエネルギー源として、モータリゼーションを支えてきた。クルマはいまや生活必需品である。
プラスチックス、合成繊維、合成洗剤、合成ゴムなどの日用品も、ほとんどすべてが石油から作られている。石油から化学製品を作り出す石油化学は、第二次大戦後に急発展した。
わが国では、1960年頃から石油コンビナートの建設が始まり、60年代の経済の高度成長の相当部分を石油化学産業が担ったはずだ。1960年の三井三池の大争議は、石炭から石油への転換を象徴する出来事だった。
しかし、化学製品に用いられる石の量は、全体の10%に満たないという。残りは燃料として用いられるわけだが、燃料は燃えれば水と炭酸ガスになる。

石油は、地下から掘り出す有限の資源であるから、いつか枯渇するときが来る。現在われわれば、石油文明ともいうべき石油の恩恵を潤沢に享受する社会に生きている。
今生きているわれわれが、将来世代にしなければならないことの一つは、石油をなるべく長持ちさせることだろう。確かにガソリン価格の高騰は生活を直撃しているが、石油を燃料として湯水のように(?)消費する時代はもう続けて行くことができないのではないか。
再生可能エネルギーでどこまで賄えるのか、また価格はどの程度になるのか、多くの課題があると思われるが、そういうテーマこそ湧源性が発揮されるべきだろう。

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