2018年5月23日 (水)

日本大学は、再び「造反有理」の嵐に見舞われるか/ABEXIT(31)

日本大学のアメリカンフットボール部の悪質なタックルが問題になっている。
2018年5月20日 (日) 日大アメフト部の悪質タックルが示すもの/ABEXIT(28)
日大の当事者の宮川泰介選手が5月22日に記者会見し、「監督やコーチの指示により反則行為を行った」と明言した。

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東京新聞5月23日

宮川選手のプレイはNGだったが、覚悟を決めた記者会見で、監督・コーチの指示であったことを証言したことは、見事なリカバリーと言えよう。
それと対照的なのが、日大当局の態度である。
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東京新聞5月23日

依然として、「選手の監督・コーチの言葉の誤解」が原因だとする態度を変えていない。
しかし、宮川選手の誤解とは思えない状況である。
東京新聞の「本音のコラム」欄で、斎藤美奈子さんが次のように指摘している。
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既にツイッター等でも指摘されているように、まさに旧日本軍の構造のままである。
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2018年5月20日 (日) 日大アメフト部の悪質タックルが示すもの/ABEXIT(28)

私は宮川選手の記者会見の様子をテレビで見ていて、かつての日大全共闘を思い浮かべた。
Wikipediaの記述を引用する。

紛争(闘争)は、理工学部教授が裏口入学斡旋で受領した謝礼を脱税していたことに加え、国税局の調査で日大当局の莫大な使途不明金が明るみに出たことで、学生の怒りが爆発したことに端を発する。
学生らの抗議運動は、経済学部生の秋田明大を議長とする日本大学全学共闘会議(日大全共闘)を中心に、一般学生や教職員組合、父兄会をも巻き込み、全学的な広がりをみせた。同年9月には学生側が大衆団交を通して、古田重二良会頭を筆頭とする当局に経理の全面公開や全理事の退陣を約束させた。しかし、まもなく当局はこれを反故にして、全共闘が封鎖している校舎の解放を警察に要請。学内に警視庁機動隊が投入される

全共闘は全国に波及し、東大安田講堂に至る学生運動の高揚期となった。
当時とは社会環境が異なるので同じようにはならないだろうが、大学当局が理不尽な対応を続けていると不測の事態となる可能性は否定できない。
中国の紅衛兵運動のスローガンを援用して、不合理に対抗して立ち上がることを「造反有理」と言った。
「造反」は体制に対する「No!」であり、有理は理屈があるということだ。

残念なことと言うべきであろうが、安倍首相、日大内田監督、高橋狛江市長は、対応を間違えた三悪人として後世に記憶されることだろう。
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2018年5月22日 (火)

愛媛県が決定的な証拠を提示/ABEXIT(30)

愛媛県が提示した加計学園の獣医学部新設をめぐる新文書は衝撃的だ。
文書には、加計理事長と安倍首相が15分程度面会し、加計理事長の獣医大学構想の説明に対して、首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と応じたなどと記されていた。
安倍首相は昨年7月の国会で「(理事長が)私に獣医学部を作りたいと話したことは一切ない」と答弁しているが、事実と異なる答弁をしていた可能性がある。

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獣医学部「首相『いいね』」 15年に理事長に

私は、加計疑惑に関しては、去年の段階で安倍首相は既に詰んでいたと考える。

しかるに、解散総選挙という奇策を前原・小池コンビがアシストし、延命してきた。
しかしもう逃げきれないだろう。
安倍首相は今日午前、面会したという愛媛県の文書について「指摘の日に理事長と会ったことはない。念のため官邸の記録を調べたが、確認できなかった」と否定した。
認めれば直ちに国会での虚偽答弁になるのだから、否定するのは当然であろう。
この言葉は、愛媛県の「記録」と矛盾するし、安倍首相が調べたという官邸の記録は「廃棄」されている。
その意味で「確認できなかった」のであろう。

しかし、愛媛県の「記録」と廃棄した官邸の「記録」とでは、証明力において明白な差がある。
媛県には「記録」を「改ざん」もしくは「捏造」する理由は考えられない。
与党も政治不信がこれ以上増幅しないために、真実を追求すべきである。
現時点では、あらゆゆ状況証拠が安倍首相の「クロ」を示している。
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東京新聞5月22日

日大アメフト部では、学生が真相を語った。
しかしこの国のリーダーたるべき人たちはそう行動はしていない。
1年以上も、しかも多くの人間を巻き添えにして、ウソをついても逃げきれば勝ち、という風潮を作り、それでも首相の座に留まろうとするのか。

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2018年5月21日 (月)

エリートの矜持を捨て、“滅公奉私”に走る官僚/ABEXIT(29)

森友疑惑について実質的な証言を拒否した佐川宣寿前国税庁長官を、大阪地検は不起訴とした。
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東京新聞5月19日

佐川氏が語らなかったのは「刑事訴追の恐れがあるから」ということであり、私益のためであった。
不起訴処分になった以上、国会での証言以上の説明をすべきことは当然であろう。

柳瀬唯夫元首相秘書官について、2015年4月2日に官邸で愛媛県関係者と面会していたのかを確認することは「困難」だと閣議決定したという。
面会した愛媛県の方では、記録があり、名刺も保存していた。
2018年5月11日 (金) 疑惑は「言い逃れ」「開き直り」で良しなのか?/ABEXIT(22)
にも拘わらず、「困難」というのは無茶苦茶である。
わざわざ「セクハラ罪は存在しない」という閣議決定も意図不明であるが、愛媛県との面会は確認困難だというのも無茶苦茶である。
クロをシロとする閣議決定に意味があるのか?

柳瀬氏の行動は、全体の奉仕者というよりも、加計学園および首相の「私設コンサル」だという声がある。
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東京新聞5月18日

公務員は全体の奉仕者であると憲法に明記されている。Ws000001
日本国憲法第15条

佐川氏や柳瀬氏の行動は憲法に抵触しているであろうが、何よりもエリートとしての矜持がないのが悲しい。
城山三郎の『官僚たちの夏』の主人公のモデルと言われる佐橋滋氏に次の言葉がある。

「われわれはその職責において人間の福祉と社会の発展に寄与しなければならない。」
2018年3月 4日 (日) 政権中枢という「権力の腐敗」/日本の針路(385)

すべての公務員が、佐川氏や柳瀬氏のように考えているわけではないと思いたい。

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2018年5月20日 (日)

日大アメフト部の悪質タックルが示すもの/ABEXIT(28)

日本大学(日大)と関西学院大学(関学)は、共にアメリカンフットボールの伝統的な強豪校である。
このスポーツは珍しく関西優位で、関関同立(関学、関西大学、同志社大学、立命館大学)といった私学の雄だけでなく、京都大学のようなスポーツ界では弱小の大学も、日本一の経験がある。
日大は、関西勢に対抗し得る東日本の代表校と言って良い。

だから、日大-関学は東西のエース校であり、対抗心は強かったものと思われる。
その日大-関学の練習試合で、信じがたいようなプレイがあった。
プレイというよりも、悪質な事件と言うべきかもしれない。
パスを終えて無防備状態の関学のQB(クオーターバック=攻撃の司令塔)に、日大の選手が後方から全力でタックルを掛けて怪我をさせたのである。

もともと防具を必要とするようなスポーツである。
肉体のぶつかり合いはこのスポーツの醍醐味であると言っても良いだろう。
しかし、スポーツである以上、ルールの枠内で争われるべきは当然中の当然である。
しかるに、日大の監督は、試合前のミーティングで「最初のプレーで相手のQBを壊せ(ケガをさせろ)と話し、何か言われたら『監督の指示』と言っていい」と話したと報じられた。
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東京新聞5月18日

スポーツの世界に怪我は付きものであるが、もしこの報道が事実なら、日大のプレイは意図的に行われたことになる。
一般社会ならば傷害罪である。
「セクハラ罪は存在しない」と閣議決定したというが、スポーツの怪我はどうだろうか。
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東京新聞5月19日

日大側は関学側に以下のような弁明をした。
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東京新聞5月18日

この回答書に関学側は納得していないが、問題の構図が、政権をめぐる様々な問題と相似であることは多くの人が感ずるものであろう。
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まあ、ヤクザの抗争などでも、親分を守ることは一種の美学として語られることがあるが、それは近代社会以前のモラルである。
以下のような批判は当然であろう。
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自律的な判断を奪う社会が、厳然と存在していることに慄然とする。
捜査当局は、スポーツ中の怪我については消極的だというが、このような悪質な事案に対しては断固たる姿勢で臨むべきである。
日大の選手は監督の指示の被害者という見方もあるが、直接の当事者が免罪されてはなるまい。
監督と選手は共謀関係にあり、監督を正犯として考えるべきである。
日大の監督は辞任の意向だという。
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東京新聞5月20日

しかし監督を辞任して済む問題でもない。
監督は「すべて自分の責任」と言っていたが、指示をしたか否かについては明言を避けた。
真相を明らかにすることこそが責任を果たすことだろう。
日本社会のあり方に係わる問題であり、それこそ徹底して「膿」を出し切らなければならない。
それは政権も同じである。

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2018年5月19日 (土)

脳梗塞後遺症との闘い・西城秀樹/追悼(126)

昭和の歌謡史を情熱的な歌唱と激しいアクションで彩った歌手西城秀樹(本名・木本竜雄)さんが16日に死去した。
広島県出身で、63歳だった。
2度の脳梗塞に倒れ、懸命なリハビリを続けながら、最期まで「生涯歌手」にこだわった人生だった。

中国新聞は次のような号外を発行している。Photo_4

「絶唱型」と呼ばれた歌唱スタイルと、ダイナミックなステージだけでなく、ハウス食品「バーモントカレー」のCMでは「ヒデキ、感激!」などのキャッチコピーがお茶の間の人気になった。
さまざまな仕掛けの先駆でもあった。
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東京新聞5月19日

伊豆の河津町に、豊かな湯量で知られる峰温泉がある。
そこの喫茶店のカレーが好きだったという。1805182
東京新聞5月18日

48歳の時に最初の脳梗塞を発症し、8年後のに再発した。
右半身のまひと、会話をする際の言葉に障害が残ったが、「病気のおかげで多くのことに気付くことができた」と語っていた。
ほぼ同じ後遺症の私にとっては先達とも言えた。
苦しいリハビリももうしなくても良い。
ゆっくり休まれんことを。
合掌。

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2018年5月18日 (金)

ジャーナリストが受けた圧力・岸井成格/追悼(125)

毎日新聞元主筆でジャーナリストの岸井成格氏が、15日に肺腺がんで死去した。73歳だった。

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 東京生まれ。1967年慶応大法学部卒。同年毎日新聞社入社。ワシントン特派員、政治部長、論説委員長、主筆などを歴任した。
 コメンテーターとして、TBS日曜朝の情報番組「サンデーモーニング」などテレビやラジオなどに数多く出演。2013年から16年までTBSの夜のニュース番組「NEWS23」では、ニュースを分析し、掘り下げて伝えるアンカーを務めた。分かりやすい解説と歯に衣(きぬ)着せぬ発言で定評があり、14年には優れたテレビ作品などに贈られる「橋田賞」を報道番組の解説者として受賞した。16年にはTBSと専属契約を結んで「スペシャルコメンテーター」に就任した。
 著書に「大転換 瓦解へのシナリオ」「議員の品格」、主な共著に「政変」「政治家とカネ」などがある。
訃報 毎日新聞社特別編集委員 岸井成格さん73歳

岸井氏はニュース番組のアンカーとして、安倍政権を毅然と批判していた。

そして、『報道ステーション』(テレビ朝日)の古舘伊知郎や『クローズアップ現代』(NHK)の国谷裕子がキャスターを降板したのと同じ2016年3月をもって、岸井氏は膳場貴子キャスターとともに降板した。
 この一連の降板劇の背景にあったのは、言うまでもなく安倍政権からの圧力だった。メディアに睨みをきかせ、不都合な報道をおこなう番組には圧力をかける──これは安倍政権の常套だが、じつは官邸は、番組スタート時から、岸井氏に接近していた。
 2016年6 月に発売された、慶應義塾大学の法哲学ゼミで同期だったという佐高信との共著『偽りの保守・安倍晋三の正体』(講談社)で、岸井氏はこう語っている。
「「NEWS23」を始めてすぐの頃だと思う。安倍首相から官邸に来てくれと言われて、その時、菅とも顔を合わせた。安倍から「その節はお世話になりました」と挨拶されたんだけど、後で首相番連中が言うには、「岸井さん、あれはまずかった。どっちが総理かわからないですよ」と。私の態度がでかすぎたらしい(笑)」
 安倍首相が口にした「その節はお世話になりました」という言葉の意味は、岸井氏が晋三の父・安倍晋太郎の担当をしていたときのことを指しているらしい。岸井氏は「私は安倍のおやじさんの晋太郎には非常に可愛がってもらって、ある意味で逆指名的に私が彼を担当しているようなところがあった」と語っているが、外遊の同行では晋太郎の秘書を務めていた晋三と一緒だったという。
 だが、岸井氏は安倍首相の政策にはっきりと異を唱えた。
 なかでも2013年11月に特定秘密保護法案に反対する集会で呼びかけ人のひとりとなり、番組でも同法案を批判的に取り上げた。父・晋太郎との関係も深い「保守派」の人物だと認識していた安倍官邸は、この岸井氏の姿勢に激怒していたともいわれている。2014年12月には、安倍首相が『NEWS23』に生出演した際、街頭インタビューのVTRに「厳しい意見を意図的に選んでいる」と難癖をつけ、その後、自民党が在京テレビキー局に「報道圧力」文書を送りつけるという問題も起きた。
 こうしたなかで、岸井氏にはこんな出来事があった。岸井氏は企業の幹部に話をするという勉強会を長くつづけていたのだが、その場に菅義偉官房長官が突然、やってきたというのだ。
「(菅官房長官は)黙って来た。誰かから聞いて知ったんだろう。最初から最後までいたよ。終わると「今日はいい話を聞かせていただいて、ありがとうございました」と言って帰っていった。怖いよな」
「「どこで何を話しているか、全部知っていますよ」ということを見せているわけだ。「人脈も把握しています。岸井さんが動いているところにはいつでも入っていけますよ」というメッセージかもしれない」(前出『偽りの保守・安倍晋三の正体』より)
岸井成格が安倍官邸から受け続けた圧力の数々!安倍応援団による卑劣な「意見広告」攻撃の末、『NEWS23』降板に

官邸のメディア介入はすさまじい。
NHKの森友問題を追及していた記者が窓際に配置転換されるという。
 
 森友問題を最初に指摘した木村真豊中市議が15日、フェイスブックに〈大阪NHKの担当記者さんが、近く記者職から外されるということです!〉〈NHKが「忖度」したということなのか〉と投稿し、物議を醸している。
 これを受け、日刊ゲンダイが調べたところ、木村氏が言及したA記者は現在、大阪放送局の報道部の副部長だが、来月8日付で記者職を離れ、番組チェックなどを行う「考査室」へ異動する内々示が出されたという。
「考査室は、定年間際の社員が行くような部署で、悪くいえば“窓際”。A記者は昨年、森友問題が発覚した後、いち早く籠池前理事長のインタビューを行い『籠池に最も近い記者』とメディア関係者の間で一目置かれていました。今年4月4日の『財務省が森友学園側に口裏合わせ求めた疑い』をスクープしたのもA記者。文書改ざん問題など、検察の捜査が進んでいて、真相究明はまさにこれからというタイミングだけに、A記者も上層部に記者職を継続したいと伝えていた。なのに“考査室”ですからね」(NHK関係者)

そこまでやるか、という感じであるが、すべてのジャーナリストに圧力をかけられるものでもなく、信念を貫く人もいるはずだ。
結局は自分の首を絞めていることになろう。
ストレスがガンを誘発した可能性も否定できないが、安らかに眠りに就かれんことを。
合掌。

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2018年5月17日 (木)

「加計ありき」の京産大排除は明らか/ABEXIT(27)

安倍首相は、国家戦略特区選定プロセスの「一点の曇りもない」と語っている。
その一方で、「膿を出し切ったとは言えない」し「忖度があったかどうか分からない」とも言う。
「膿」があっても、「忖度」があっても、一点の曇りもないということだろう。

今まで明らかにされていることでも、曇りだらけというのが実相ではないか。
獣医学部新設に関しては、加計学園の岡山理科大学の他にも、京都産業大学が意向を持っていた。
下馬評では「京産大は鳥インフルエンザの研究センターも持っており、感染症防疫を担う獣医師を育成し、アジア地域の交換留学などを通じ、共同研究も計画している。一方、京都府は北部地域の過疎化に対応するために、規制緩和をてこに綾部市を畜産や製薬、生命科学分野の振興につなげる考え」で、有力候補と目されていた。
2017年5月28日 (日) 加計疑惑(7)京産大排除の論理/アベノポリシーの危うさ(218) 

ところが、山本幸三地方創生相が京産大に、降りるよう圧力をかけたと報じられている。
2018年5月15日 (火) 「膿」を出し切るにはどうすべきか?/ABEXIT(25)

これまでも、内閣府は加計学園に対して懇切丁寧にアドバイスをおこなったり、「2018年4月開学」という要件が公表される前から内閣府主導で今治市と開学スケジュールを共有するなど、さまざまな場面で加計を優遇してきた。
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東京新聞4月12日

政府を挙げて加計に対応しているが、官邸主導であるのは明らかである。
内閣府の藤原次長(当時)は、出張時に加計学園の車に同乗している。
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しかも、出張記録に官用車と記載していた。
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加計の車を「官用車」 当時の次長、虚偽記載か

こういうのを「ズブズブの関係」というのではなかろうか。Photo_2

一方で、内閣府は京産大を“厄介者”扱いをしてきた。
その対応を時系列で整理した図がある。
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突然の「京産大外し」に困惑 元教授のインタビュー詳報

京産大は選考で外されたのではなく、排除されたのである。
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東京新聞5月15日

安倍首相の言葉と裏腹に、曇りはますます濃くなっている。

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2018年5月16日 (水)

安倍首相のウソの連鎖/ABEXIT(26)

朝日新聞などを「フェイク」という言葉で攻撃していたいわゆる「ネトウヨ」の皆さんは、3月2日に朝日新聞が、財務省による森友文書改ざん報道に対しても、「また朝日の誤報か」という態度であった。
2018年3月 3日 (土) 森友疑惑(68)財務省が文書改竄?/アベノポリシーの危うさ(337)
2018年3月 5日 (月) 安倍VS朝日の最終戦争/日本の針路(386)
2018年3月10日 (土) 安倍VS朝日の最終戦争(6)/日本の針路(391)
2018年3月11日 (日) 安倍VS朝日の最終戦争(7)/日本の針路(392) 

その後の経緯は、財務省が決裁文書という公文書を改ざんするという前代未聞の組織犯罪であることが明らかになっている。
しかし、森友文書の改ざん前のものすらいまだにオープンになっていないのだ。
こんな隠蔽とウソを繰り返す政権は、経験したことがない。
常態化しているのだ。

安倍首相は柳瀬元秘書官が、加計学園関係者と3回会ったということを、GW中に初めて知った、答弁した。
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東京新聞5月16日

当事者しか知り得ないことではあるかも知れないが、余りにも不自然である。
安倍首相が、「あの前川氏も京産大は熟度が低いと言っていた」と虚偽の答弁をしたが、当の前川氏は次のように言っている。

 柳瀬氏の答弁は、ごまかしに満ちている。初めから加計ありきという安倍首相の方針は明確にあったはずだし、二人の間ではそうした明らかなやり取りが絶対にあったに違いない。秘書官は首相の側にいるのが仕事で、一緒に飯を食い、雑談をし、なんでも話す間柄。首相と秘書官との間には誰もおらず、直接のやり取りが交わされる。そんな間柄であるはずなのに、首相の盟友に絡む話を、首相自身の耳に入れていないなど、絶対に嘘。虚偽答弁も甚だしい事態だ。
 結局、柳瀬氏の答弁の中に、明確な証拠は何一つなかった。全ての答弁が、論理を一般論にすり替えるか、「記憶がない」と逃げるかの2択で、極めて不自然。答弁によって、愛媛県の文書の信ぴょう性がむしろ明らかになったようなものだ。
 愛媛県の文書の中には、「加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった」「対応策について意見を求めたところ、今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよいとの助言があった」との記述もある。首相と下村(博文)大臣(当時)との間で明確なやり取りが交わされていることの証拠であるし、首相の一連の答弁が虚偽だという証し。記述内容を否定したところで愛媛県側が事実を捻じ曲げる理由など何一つない。
 柳瀬氏はもう、「これは私ではない」と念じながら、自分自身を演じる局面にいるのでは。ここまでくれば、もはや普通の精神状態ではいられないだろう。何とか演じきったそのときに、もしまだ安倍政権であれば得られるかもしれない“ご褒美”欲しさ以上に、本当のことを言ったときの仕打ちが怖いというのが本心では。そこまで首相をかばうほど、本当に恩義があるのか?と問いたい。そこまでかばう必要は、もうないだろうと。
 官邸側は、国家戦略特区の前例に当たる千葉県成田市の医学部新設と同じ理屈でいけば、加計学園の獣医学部新設も通るだろうと踏んでいたのだろう。こうしたことを考えた黒幕は、(加計学園問題をめぐって、当時文部科学事務次官だった私に、“総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う”と迫った)和泉洋人首相補佐官だと思う。彼は特区の制度を作った張本人で、この制度の隅から隅までを知っている人物。彼は理屈が作れることをわかった上で知恵を出したのではないか。
 一国民視点で言えば、安倍政権は即刻やめるべき。これだけ動かぬ証拠がそろっているのだから、嘘を認めろと強く思う。退陣に追い込むには支持率を下げるしかないが、20~30代の若い男性を中心に「安倍信者」がいるから厄介。この流れは非常にファシズム的で、全体主義に傾斜している。こうした権力者の嘘を見破れない若者について考えると、翻って教育に問題があったのかもしれないと、今、非常に危機感を抱いている。
独占 前川喜平氏「首相の盟友に絡む話を柳瀬氏が耳に入れていないなど絶対に嘘」

明快である。
それにしても、「関わっていたら辞める」と言ってしまった安倍首相を守るため、何人の人間が理不尽かつ不本意な行為をしなければならなくなっているか。
矛盾を糊塗すれば、より大きな矛盾が生まれるということである。

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2018年5月15日 (火)

「膿」を出し切るにはどうすべきか?/ABEXIT(25)

安倍首相が再三にわたり「膿」を出し切ると明言している。
にも関わらず、共同通信の調査で柳瀬氏の説明に納得せずが75%である。
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東京新聞5月14日

安倍首相自身、現状を「膿を出し切ったとは言えない」とせざるを得ない。
それは政府与党が、真実開示に消極的であることが第一の原因である。
例えば、衆参予算委員会で集中審議がおこなわれたが、与党は愛媛県の中村知事の参考人招致を拒否したが、柳瀬氏の主張と対立する知事の招致を拒否しておいて、「膿」を出し切ることなどできるわけがない。
2018年5月11日 (金) 疑惑は「言い逃れ」「開き直り」で良しなのか?/ABEXIT(22)

安倍首相は、柳瀬唯夫・元首相秘書官の答弁について「愛媛県や今治市との面会は『記憶にない』と言っていたが、加計学園関係者と会っていないとはいままでも証言したこともない」「嘘はついていない」とした。
こんなトリッキーな答弁で言い逃れをしようという姿勢が不信感を増大しているのだ。

さらに安倍首相は、唖然とするようなウソを平然と語っている。

 それは、国家戦略特区に京都産業大学ではなく加計学園を選んだという選定が正当であった理由を強弁したときのことだ。
「前川前次官ですらですね、京産大はすでに出していたんですが、そのことはまだ準備がまだ十分じゃないという認識の上に、熟度は十分ではないという認識の上に、加計学園しかなかったとおっしゃっていたわけであります」
 じつは安倍首相は、先週生出演した『プライムニュース イブニング』(フジテレビ)でも、同じようにこう主張していた。
「そういうなかにおいて、前川前次官も認めていることなんですが、そういう意味における熟度の高かったところが加計学園であり、積極的なアプローチをしたということなんだろうと」
 前川喜平・前文科事務次官が、京産大よりも加計学園のほうが熟度が上だったと認めている……? そんな話は聞いたことがない。むしろ、前川氏はこれまで“京産大は恣意的に排除された”と語っており、「サンデー毎日」(毎日新聞出版)2017年12月3日号に掲載されたインタビューでは、京産大の提案を「京大のiPS細胞研究所とタイアップする、というそれなりに立派な構想だった」と評価し、「国家戦略特区法が求める国際的な競争力はむしろ京産大の方があったかもしれない」と話していたのではなかったか。

前川氏はどう言っていたのか?

 しかし、前川氏は「実際に京産大がどの程度の具体化した計画を持っていたかということは、その時点で私は承知しておりませんでした」と、これをきっぱり否定している。
 つまり、前川氏の発言は、準備や計画の熟度が低いという意味ではまったくなく、前川氏自身が9月9日時点で具体的な計画を知らなかった。そう言っているにすぎない。
 実際、京産大は2016年3月に国家戦略特区の申請をおこなったが、9月9日の時点ではまだ、国家戦略特区ワーキンググループからのヒアリングを受けていなかった。そういう意味では、前川氏が京産大の具体的な計画内容を知らなかったとしてもなんら不思議はなく、加計のヒアリングしかおこなっていない段階で「文科省の対応を早くしろ」と迫った和泉首相補佐官の指示を加計の認可を早くしろ、という働きかけと受け取ったのも当然だろう。
 しかも、前川氏が京産大について「準備や計画の熟度が低い」などと考えていかなったことは、その後の前川氏の発言からもはっきりしている。約1カ月後の10月17日、京産大が正式に国家戦略特区ワーキンググループからヒアリングを受けて、21ページにも及ぶ資料を提出すると、その日、前川氏は再び和泉首相補佐官から呼び出され圧力を受けているが、そのときの自分の返答について「その時点では、強力なライバルである京都府、京都産業大学が具体的な構想を持っているということも承知していた」「10月17日の時点では、やはり引き続き検討中ですという以上の答えはできなかった」と語っているのだ。
 一体これのどこをどう解釈すれば、「前川前次官も加計のほうが熟度が上だったと認めている」という話になるのか。前川氏は閉会中審査の時点で小野寺議員の「成熟した計画があったのは加計のほうという認識か」という質問を否定し、その後、「強力なライバルである京産大が具体的な構想を持っている」とまったく逆の発言をしているのに、安倍首相はあたかも前川氏が加計と京産大を比較した上で「加計のほうが熟度が上だった」と認めているかのようにテレビや国会で主張したのである。

集中審議でも、安倍首相が「熟度が十分でなかったから」と説明した京産大に関して、当時の山本幸三地方創生相が獣医学部新設を断念するよう圧力をかけていたという新事実が明らかになった。
共産党の田村智子参院議員が独自入手した文書によると、獣医学部新設を1校に限るという方針が決まる2カ月も前の2016年10月に、山本地方創生相が京都府に対して、「経過もあり、1校しか認められない。難しい状況なので理解してほしい」と説得していたというのである。
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東京新聞5月15日

不正をごまかすためにいくら必死でウソを重ねても、そのウソがすぐばれて、さらにウソを重ねなければならなくなっている。
安倍首相が退陣するまで、「膿」を出し切ることはないだろう。

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2018年5月14日 (月)

小売業におけるAIの活用/知的生産の方法(176)

コンビニやスーパーマーケットのような小売業は、AIによってどう変わるであろうか?
例えば「ダイヤモンドオンライン」誌のAIが店長の座を奪う!?小売業で起きつつある革命とはという記事で、株式会社ABEJAの岡田陽介社長は次のように説明している。

岡田 じゃあ、仮に舞台をスーパーマーケットにしましょう。まず、仕入れが変わります。何曜日の何時にどんな商品が売れたか、POSのデータをAIに「ディープラーニング」(連載第2回を参照)させていきます。すると、いままで店長さんが行っていた発注作業をAIが代行できるようになります。しかも、店長さんの経験やカンより正確、かもしれません。
岡田 小売店は品切れを起こしたら機会損失になります。しかし生鮮など賞味期限が短いものは、仕入れすぎると売れ残り、破棄しなければなりません。だから今までは、店長さんが熟練のカンで「今日は絹とうふを何丁、木綿を何丁」といった具合に仕入れていました。
 AIは膨大なデータから、その「カン」の部分も学んで自動で発注してくれます。過去のデータの天候や気温とリンクさせれば「暑い日は絹が売れ、寒いと木綿が売れる」といったことも学習していきます。さらに、店長さんが気付かなかった法則性も認識できます。「なぜか4月1日~3日だけ、男性向けの弁当がいつもより少し売れるから仕入れましょう」とAIが言い出したとします。そこでお店の人が理由を調べると、毎年この期間は近所の〇〇建設さんの社員研修で若い男性が集まっていた、といったことが分かったりします。
 もちろんAIは「〇〇建設さんの社員研修がある」と知っているわけではありません。でも、「毎年、4月の1~3日は男性向けのお弁当がいつもより売れる」、「ただし休日の場合は関係ない」、「ただし休日の場合は関係ない」データを捉え、「このお弁当をいくつ」とアウトプットしてくれるんです。

いわゆるディープラーニングの成果である。
⇒2016年5月24日 (火)  ディープラーニングの発展と脳のしくみ/知的生産の方法(150)
⇒2016年11月11日 (金)  人脳と人工知能/「同じ」と「違う」(99)

経済学では「一物一価」が原則であろう。
しかし現実には寿司屋の「時価」のように、人を見て値段を変えるようなケースもある。
人によって、モノやサービスに対する価値感は異なり、支払い能力にも差があるのだから、フレキシブルに「一物多価」の方が合理的な場合もあると思われる。
その実験店舗ともいうべきローソンの「オープンイノベーションセンター」がオープンした。

 POS(販売時点情報管理)レジや電子マネーなど小売業を巡るITの発達は目覚ましい。にもかかわらず、価格設定を取り巻く店の業務だけは昔とあまり変わっていない。コンビニの場合、弁当などの定価を最初に設定する際は市場調査などに注力するが、一旦決めた価格は変更しないのが原則だった。
 一方で、家電やブランド小物などの高額品は「価格.com」などの比較サイトの利用が一般化した。ここに掲載される最安価格は消費者の購買行動を左右する。ここでの相場が下がれば、家電量販店なども対抗して値下げせざるを得ない状況になっている。
 価格戦略の策定に携わってきたEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの中村裕之エグゼクティブディレクターは「価格比較サイトや大手通販サイトの価格を収集して参照する製造業や小売業は多い。ただし、最安価格に追随するばかりでは、価格破壊の底なし沼にはまってしまう」と話す。
 価格決定や価格調整にAIを採用する動きも広がる。中村氏は「AIに全てを委ねるのはやめたほうがいいが、支援には使える」と話す。中村氏によれば、価格は「3C(Customer=顧客、Competitor=競合、Company=自社)」の3要素から決まる。3つ全てを満たす価格設定は理論的に難しい。「顧客にとって割安感があり、競合よりも安く、かつ自社もがっぽりもうかる」という価格設定があり得ないのは当然だろう。ただ、最安かどうかはともかく、顧客が納得する価格を適切なタイミングで提示し、自社ももうかる仕組みは実現されつつある。そこにAIが絡むのが2018年の新潮流だ。
 顧客のニーズを満たし、競合に負けず、自社の売上高を最大化するという3つの変数からなる方程式を解くために企業は工夫を凝らす。カギはAIなどのITと人の判断との組み合わせにある。
ローソンが挑む「一物多価」、コンビニ商品の値段はAIが決める

小売業の現場でのAIの活用を以下のように説明している図があった。Ai21712222
東京新聞12月24日

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2018年5月13日 (日)

柳瀬元秘書官の答弁は「誠実」だったか?/ABEXIT(24)

柳瀬唯夫元首相秘書官は、国会に呼ばれれば「誠実にお答えします」と言っていたはずである。
実際にその答弁はどうだっただろうか?
少なくとも愛媛県サイドからは激しいブーイングを浴びている。
2018年5月11日 (金) 疑惑は「言い逃れ」「開き直り」で良しなのか?/ABEXIT(22)

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東京新聞5月12日

現時点で一方的に愛媛県の主張が正確だというつもりはないが、柳瀬氏の今までの言動からすれば愛媛県知事の方が信頼性はあるだろう。
それにしても、立民などが中村氏の国会招致を提起したのに、自民側が拒否しているのはどう理屈づけるのだろうか?
加戸元知事は招致しておきながら、現知事は拒否という論理が分からない。
私の周りの安倍信者の1人は「愛媛県知事はどうして突っ張っているのか?」などと言っているが、リーダーたるもの、真実に基づいて判断するのは当然だろう。

柳瀬証言が官邸主導で行われているのは「調整」の言葉からして明らかであるが、弥縫策を講じてもやがて綻びはより拡大することは間違いない。
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以下のような記事もある。

変わらず、記憶の曖昧さが際立つも、安倍首相の関与だけはキッパリと全否定。周到に練ったシナリオに従い、うまくしのいだかに見える柳瀬氏だが「オヤッ」という場面があった。
 官邸の実力者、今井尚哉首相首席秘書官の名前を出したシーンだ。柳瀬氏の「加計面談隠し」は、官邸ぐるみで行われた疑いがある。
今井秘書官は把握 柳瀬氏「面談隠し」やっぱり官邸ぐるみ

今井秘書官は、「文藝春秋」6月号で、森功氏のインタビューに応じている。
国会招致も拒む必要がないだろう。
さて、官邸のウソがどこまでバレるか?
情けないことになったものだ。

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2018年5月12日 (土)

自民党の構造的性差別意識/ABEXIT(23)

性懲りもなく(と言わざるを得ないだろう)、麻生財務相が福田前財務次官が「ハメられた可能性は否定できない」と公言した。

批判を浴び、午後には撤回するというお粗末な一幕だった。
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東京新聞5月12日

私は福田氏が「ハメられた」可能性はまったくないと思うが、仮に「ハメられた」としたら、余りに脇が甘い。
矢野官房長が「おわび」するのに、「繊細さ欠いたとすれば」という条件を付けているのも、如何なものだろうか?

もちろん、形式論的には「あらゆる可能性」を排除すべきではないし、「繊細さを欠いたとすれば」お詫びするというのも間違いではないとも言えよう。
しかし、何よりも重要なのは、実質である、文脈である。

麻生氏は「またか」という感じでウンザリするが、ウンザリさせるのが狙いかも知れないと思う。
しかし、自民党の加藤寛治衆議院議員が「子どもは3人以上産め」と発言したのを聞くと、これが自民党の本音だろうな、と思う。
柳沢伯夫元厚労省の「女性は子供を産む機械」発言を連想するが、加藤氏は「魔の3回生」の1人だという。
「このハゲぇ~」などの余りの暴言で落選した豊田真由子氏らと同期である。
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東京新聞5月12日

撤回し、謝罪すれば、「無かった」かのように思っているだろうが、消えて無くなるわけではない。

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2018年5月11日 (金)

疑惑は「言い逃れ」「開き直り」で良しなのか?/ABEXIT(22)

ようやく柳瀬元秘書官の国会招致が実現した。
「膿を出し切る端緒になったか?
残念ながら、まったくそうではなかったと言うしかないだろう。

佐川前国税庁長官にも言えることであるが、「言い逃れ」できればそれで良しという感じである。
あるいは「開き直り」とすら感じられる。
麻生財務相のように、「ドヤ顔」は見せないものの、本質において共通するものがあると言えよう。
例えば「首相案件」という表現である。
柳瀬氏は、「自分は首相という言葉は使わない(総理というのだろう)から、違和感がある」と答えていた。
「首相」というか「総理」というかなどが問われているわけではない。
安倍首相がどういうスタンスであったのか、柳瀬氏が秘書官という最も近くで接し得る立場にあった人として「証言」すべきであったは。ずである。

柳瀬氏は、「記憶にない」という従来の説明を一転させ、加計学園の関係者とは3回会ったと答えた。
従来の証言は、愛媛県および今治市のことについての質問だったので、「会った記憶はない」としたが、整合性に問題はないという。
これも詭弁というものだろう。

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3度の面会、浮かぶ厚遇 柳瀬氏「特区関係は加計だけ」

「首相案件」について、なお否定する柳瀬氏に対し、愛媛県が怒りを露わにした。

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 柳瀬氏は県職員作成の文書に記載された面会時の「首相案件」発言を否定したが、中村知事は改めて「ありのままを書いたものだ」と指摘。柳瀬氏に対して「愛媛県の信頼を損ねる部分があった」と重ねて不快感を示し、「(関係する機関などが)それぞれ正直に言えば終わる話だと思っていたが残念だ」と話した。
 中村知事によると、10日の参考人招致を受けて改めて職員から聞き取りをし、面会した3人のうち1人が「会った会わないでずるずるしてはいけない」と名刺を持ってきたという。
 中村知事は10日、柳瀬氏の発言について「真実でないレベル(の発言)もいくつかあった」と指摘し、面会に同席した職員から聞き取りし、詳細な見解を述べるとしていた。
獣医学部新設問題 愛媛県、柳瀬氏名刺を公開 「職員、県の立場説明」知事が会見

 

立憲民主党の逢坂誠二衆院予算委員会野党筆頭理事が愛媛県の中村知事を14日の予算委集中審議に参考人招致するよう自民党に要求したのに対し、自民党は拒否した。
このような自民党の姿勢が、国民の心証を悪くするのに気が付かないのだろうか。
それとも、真実を明らかにすると何か都合が悪いことがあるのだろうか。

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2018年5月10日 (木)

京大よ、お前もか タテカン撤去と景観/リベラルをどう考えるか(8)

京都大学は、(東京大学と異なり)自由を尊重する学風と言えよう。
人文・社会科学系はもちろんのこと、理・医・工・農・薬等の自然科学系の学部においても、基本的にはそうだった。
物理学の湯川秀樹、工業化学の福井謙一、医・生理学の利根川進等のノーベル賞受賞者の業績は、いずれも自由を貴ぶ研究環境から生まれたものだった。

わが国の研究力の低下が懸念されているが、それは安倍政権の姿勢と無関係ではない。
2017年9月23日 (土) 日本の研究力(知的生産力)の低下を憂う/日本の針路(329)
2017年9月25日 (月) 日本の研究力を回復するために・基礎と自由/日本の針路(330)

ある意味で、自由な学風を象徴するのが、タテカンであった。
その撤去を大学が指示したという。
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東京新聞5月3日

理由は「景観」を損ねるから、らしい。
確かに、タテカンは街にとっては「異物」かも知れない。
しかし、自らを意識的に「異物」化することが一種の存在理由とも考えられる。

当然のことながら、京大生は反発している。
タテカンがだめなら寝看板ならどうだ、と横置きして対抗したり、看板以外ならどうだ、とシャレている。
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タテカンだめなら「寝看板」 京大らしい?攻防続く

OBも基本的には同じのようだ。Photo_2

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2018年5月 9日 (水)

技術研究者から絵本作家へ・加古里子/追悼(124)

絵本作家の加古里子さんが5月2日亡くなった。
「だるまちゃん」シリーズ、「からす」シリーズ、『地球』『地下鉄のできるまで』をはじめとした科学絵本、『こどものとうひょう おとなのせんきょ』などの民主主義をテーマにした絵本などが代表作。
子どもたちの知的好奇心を刺激する多様な絵本を残した。

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5月2日に92歳で亡くなった福井県越前市出身の絵本作家、加古里子さんが武生(現越前市)で暮らした時期は7歳までと短かったが、古里に対する愛情は周囲が驚くほど深かった。近年は越前市のまちづくりにも協力を惜しまず、昨年8月には加古さん監修の「だるまちゃん広場」が武生中央公園にオープン。連日多くの子どもたちが絵本の世界観の中で、遊びながら加古さんが願った「生きる力」を育んでいる。
 「ふるさとはどこかとたずねられたら、もちろん、武生だと答えます」
 自叙伝的作品「未来のだるまちゃんへ」(文藝春秋)に古里への思いをつづった。2011年の越前市文化功労者表彰時に市から提案を受け開館した「かこさとしふるさと絵本館」のコンセプトを屋外に広げる形で、「だるまちゃん広場」の監修に力を注いだ。
 市の広場計画案に対し、加古さんが返した手書きの書面には自然科学の知識を生かしたアドバイスがびっしり。広場を見渡す市文化センターの壁には、加古さんが描き下ろした原画を基にした壁画「越前山歌(さんか)」(縦5メートル、横34メートル)が掲げられ、日野山、村国山に向かって歩くおなじみのキャラクターが子どもたちを見守っている。
 絵本館の谷出千代子館長(73)は15年に加古さん宅を訪れた際、武生の学びやや日野川での思い出を「懐かしいなあ」と目を細めていたことが忘れられない。「子どもたちが自ら考え、発見し、行動に移す大切さを絵本に託した先生の足跡を、越前市や福井県、日本、世界の子どもに伝えたい」と力を込めた。
 0歳の長女と7日に同館を訪れた近くの女性(35)は「温かみのある加古さんの絵本が子どものころから好きで、新作が出るのが楽しみだった。高齢だけどお元気と聞いていたのに」と驚いた様子だった。
加古里子さん「ふるさとは武生」

加古氏は『こどものとうひょう おとなのせんきょ』という絵本で、民主主義の誤解について書いている。
選挙で選ばれた為政者が、少数派の意見をいっさい聞き入れず強権的な態度で議論を封殺することが、「多数決」のお題目のもとで強行的に行われるのは、本当の民主主義ではない。
まさに、特定秘密保護法、安保法制、共謀罪など、安倍政権のもとで幾度も繰り返されてきたことである。

今朝の東京新聞のコラム「筆洗」は、追悼文である。
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「自由な発想の多様性とそれを認め合う寛容さ」は、今の政権に欠けているものである。
加古さんが、「安倍政権は大本営の参謀の戦後版」と痛罵したのも尤もと言えよう。

1926年3月31日生まれ。
東京大学工学部応用化学科を卒業し、昭和電工に入社。
研究所勤務と並行して、セツルメントなど地域活動を行い、47歳で退職して絵本専業となった。
野坂昭如、大橋巨泉、菅原文太、金子兜太のなどの戦中派の多くが鬼籍に入りつつあり、戦争をリアルに知らない世代が、過ちを繰り返そうとしている。
敗戦直後の初心を忘れてはならない。
合掌。

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«国会空転を生み出した「膿」/ABEXIT(21)