2019年4月13日 (土)
2019年4月12日 (金)
「忖度」や「失言」で済ますわけには行かない
辞任ドミノの始まりだろうか。桜田五輪相がやっと辞任した。
毎日新聞4月12日
遅きに失したと言うよりも、なぜこの人が大臣だったのだろう。
⇒2019年2月15日 (金) やっぱり桜田五輪相に大臣はムリだ/安部政権の命運(68)
⇒2018年11月16日 (金) 凡庸な人が大臣をやる害悪/安部政権の命運(10)
⇒2018年11月24日 (土) ポンコツの極み櫻田五輪相/安部政権の命運(13)
辞めるのは当然だろうが、「失言」というだけで済ませてはいけない。
桜田発言は、ある意味政権のホンネだからだ。
首相は「全員復興相のつもりで」などというが、とうの閣僚の言動が物語っている。
毎日新聞4月12日
塚田善国交副大臣の「忖度」発言もまたホンネの発露である。
⇒2019年4月11日 (木) 改めて「忖度」について問い直す
しかし、こうした表面的な「失言」や「忖度」よりも、背後にある政権の闇を暴いていくべきだ。
日刊ゲンダイ4月9日
画像のキャパが限界で、新規投稿のためには以前の画像を削除しなければならない。
続編として試行している「零和と相乗」を見切り発車するつもりである。
http://mugentei.jugem.jp/
See you again.
2019年4月11日 (木)
改めて「忖度」について問い直す
「安倍・麻生道路」とも言われている下関北九州道路は、これから「忖度」道路と呼ばれるに違いない。
「私は忖度します」と公言した塚田国交副大臣は辞任した。
これで一件落着するわけがない。
吉田参院幹事長と一緒に塚田氏を訪問した大家参院議員も忖度発言をしていた。
大家氏は麻生派所属で、吉田参院幹事長が会長を務める下北道路の「整備促進を図る参議院議員の会」の幹事長である。
大家氏は昨年12月9日に北九州市で開いた政経フォーラムで「関門橋と関門トンネルが老朽化し、下関と北九州のみならず、本州と九州がいろんな面で苦労している」と下北道路の必要性に言及。そのうえで「吉田博美幹事長に『下北道路は政治生命をかけてやる』と言わしめ、国の事業に採択される寸前まで来ている」と述べた。
大家氏はフォーラムから11日後の昨年12月20日に吉田氏と一緒に国交省の副大臣室を訪れ塚田氏と面会し、要請活動を行っていた。
大家参院議員も忖度発言か 下関北九州道路 昨年12月
まあ当然だろうなあ、という気がする。
安倍政権下で「忖度」が話題になった事案は以下である。
東京新聞4月6日
⇒2019年4月 6日 (土) 塚田副大臣は辞任したが・・・(2)
そして、安倍政権下では「忖度」するものが出世する構造になっていることが分かりやすい形で示されているからだ。
日刊ゲンダイ4月9日
NHKも露骨であることは、退職した相澤冬樹記者の証言で明らかである。
文藝春秋 (2018年12月)
⇒2018年12月29日 (土) 2018年の回顧(1)/安部政権の命運(37)
⇒2019年2月19日 (火) 安倍官邸VSNHK反権力職員/安部政権の命運(72)
第三者の目で見たものちして下記がでている。
花伝社 (2019年2月)
「忖度」ばかりで、「正義」とか「公正」という価値観はどこへ消えたのだろうか?
2019年4月10日 (水)
様々なる思惑
使い慣れたココログではあるが、まだメンテナンスに伴う障害が続いている。
現場は不休で対応しているのだろうけど、改修の仕様のツメが悪かったのか?
画像のキャパシティの問題もあるので、引っ越しもあり得るかと考えている。
⇒http://mugentei.jugem.jp/?eid=3
2024年度からだというから、まだ大分先のことだが、なぜ今発表か?
もちろん、改元で人心が浮いている機会に乗じて刷新感を加速しようということだろう。
私は何をやってもうまくいかない政権の焦りを感じるが。
NHK人事で官邸に近いというNEPの坂野裕爾氏が専務理事に復帰したというのもその一環だろう。
東京新聞4月10日
坂野氏は、「クロ現」の国谷裕子キャスターを降板させた当事者という。
この14年7月3日の放送で、国谷氏は舌鋒鋭く集団的自衛権の行使にかかわる問題点を次々に質したが(詳しくは既報【http://lite-ra.com/2016/04/post-2160.html】を参照)、放送終了後に菅官房長官が立腹し、官邸サイドはNHK上層部に猛抗議をしたと「FRIDAY」(講談社)が報じたほどに問題となった。
同誌によれば、官邸は"国谷が食い下がったことが気にくわなかった"というが、このときの国谷氏の質問はいずれもが正鵠を射るもので、キャスターとして当然、聞き出すべき事柄ばかりだった。にもかかわらず、「相手に対する批判的な内容を挙げてのインタビューは、その批判的な内容そのものが聞き手自身の意見だとみなされてしまい、番組は公平性を欠いているとの指摘もたびたび受ける」(国谷氏の著書より)という現実がある。
しかし、国谷氏の考え方は違う。「聞くべきことはきちんと聞く、角度を変えてでも繰り返し聞く、とりわけ批判的な側面からインタビューをし、そのことによって事実を浮かび上がらせる、それがフェアなインタビュー」と考えるからだ。
「菅官房長官への私のインタビューは、様々なメディアで、首相官邸周辺の不評を買ったとの報道がなされた。それが事実かどうか私は知らないが、もしそうだとすれば、『しかし』という切り返しの言葉を繰り返したことが、不評を買うことにつながったのかもしれない。まだまだ、『聞くべきことはきちんと聞く、繰り返し聞く』ということには、様々な困難が伴うのだろうか」
だが、国谷氏が安倍政権から「不評を買った」のは、これだけではないだろう。たとえば、15年7月23日に放送された『クロ現』の特集「検証 安保法制 いま何を問うべきか」において、国谷氏がこだわった点はこんなことだった。
国谷裕子がNHK『クロ現』降板の舞台裏を告白! 現場では続投方針だったのに突如、上層部から交代指示が...
東京新聞の望月衣塑子記者への対応とそっくりである。
最近のNHKの「忖度」というより「阿諛追従」は目に余る。
⇒2019年3月 3日 (日) 新元号予想のNHKは「阿諛追従」/安部政権の命運(83)
⇒2019年3月16日 (土) 際立つNHKの阿諛追従/安部政権の命運(93)
板野氏は、籾井勝人(もみいかつと)前会長時代の2014年4月~16年4月に専務理事(放送総局長)を務めた。関係者によると、政権の意向を背景に「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターの降板を主導するなど、放送番組への介入を繰り返したとされる。記者団の取材に石原進経営委員長(JR九州相談役)は、板野氏について「(専務理事に)適任ではとの声もあった」と説明。経営委では、石原氏を含む委員12人のうち10人が賛成し、佐藤友美子、小林いずみの両委員が棄権したという。
関係者は「NHK内で板野氏を推す声はなかった」と明かす。別の関係者によると、板野氏への懸念は上田良一会長も承知していたが、官邸の強い意向で今回の人事を認めたという。野党のある国会議員は「安倍政権はマスコミへの締め付けを強めたいのでは」と危惧する。
NHK、板野氏返り咲きを正式発表 関係者「首相官邸の意向」
政権も必死であろうが、誤魔化しがそういつまでも通用するはずがない。
2019年4月 9日 (火)
「忖度」と「虚言」ばかり
こ統一地方選の前半戦が終わった。
私が選挙権を持つ選挙区は無投票だったし、どうも関心が湧かない。
しかし福岡県知事選で麻生財務相がごり押しした候補者が落選したのは象徴的だった。
オッチョコチョイの国交副大臣が「忖度」したと胸を張った「安倍・麻生道路」の(マイナスの)効果があったと見るべきだろう。
東京新聞4月9日
安倍首相は、選挙にマイナスと見ると慌てて塚田氏を切ったが「時すでに遅し」である。
この問題は、忖度したというよりも、安倍首相が圧力をかけたと見るべきだろう。
吉田博美参院幹事長は、総裁選で石破茂氏が「正直 公正」を掲げた時、「個人攻撃だ」と言った人である。
安倍首相は「安倍・麻生道路」の早期建設の陳情者代表である。
⇒2019年4月 6日 (土) 塚田副大臣は辞任したが・・・(2)
にも拘わらず、しらばっくれる。
まあこの人の言うことはウソばっかりであるが。
SPA!4月16日号
「忖度」と「虚言」ばかりの日本は必然的に凋落していくだろう。
2019年4月 8日 (月)
あっぱれ! 「令和」の考案者
私も良いと思う。
考案者は、万葉学の中西進氏だというが、極秘扱いになっている。
発表の1日には、安倍首相が解説にしゃしゃり出た。
目障りだったが、首相であるから目を瞑る。
しかし「国書から選んだ」ということを強調していたのはナンセンスである。
「漢籍」ではないことによって、嫌中の支持層にアピールしようとしたのだろう。
案の定、百田尚樹のようなオッチョコチョイは大喜びである。
⇨2019年4月 4日 (木) 狂騒曲「令和」序奏(3)塚田国交副大臣発言は余りにトンデモだろう
国粋主義的な解説ではない方が好ましい。
師岡カリーマさんは次ぎのように書いている。
東京新聞4月5日
しかし安倍首相は、自らが得々と解説したことにより赤っ恥をかく結果になった。
典拠とされる梅花三十二首とその序については既に掲出した。
大伴旅人が書いたという序の原典が、張衡の「帰田賦」だということも指摘された。
⇨2019年4月 2日 (火) 狂騒曲「令和」序奏
「国書から採った」ということに余り意味はなことが分かる。
それどころか、当該箇所は張衡が「安帝」を批判した詩の一節であることも知られてきた。
「安帝」の愚昧な政治批判では、出来すぎのような感じである。
品田悦一という万葉学者は次ぎのように書いている。
「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセージ
偶然なのか必然なのか分からないが、安倍首相および周辺は歴史に残る誤った解説をしたことになる。
考案者に対して、「あっぱれ!」と言いたい。
2019年4月 7日 (日)
藤井太洋『東京の子』/私撰アンソロジー(56)
藤井太洋『東京の子』KADOKAWA (2019年2月)
改元フィーバーがいつまで続くか分からないが、次は東京オリ・パラで何となくお祭り騒ぎが続きそうな気配である。
しかし、2月に亡くなった堺屋太一さんは『団塊の後 三度目の日本』毎日新聞出版 (2017年4月)で、「2020年の東京オリンピックを待たずして、日本経済は深い停滞期に入る」と予測している。
実際に、既に景気は後退局面に入っているかも知れない、というかその可能性が高いと考えるべきだろう。
東京新聞3月21日
少なくとも、「戦後最大の景気拡大」などと浮かれている場合ではないだろう。
⇒2019年3月 8日 (金) 景気は後退局面入りか?/安部政権の命運(87)
統計の日の標語のパロディとして、「不景気も統計一つで好景気」という川柳が作られたが、正確な統計データを求める気風が失われている。
『東京の子』の想定のように、五輪関連施設が負のレガシーになる可能性も大いにあり得るだろう。
ところが、主催都市の長・小池百合子東京都知事も桜田五輪相も至ってのんきなようである。
週刊新潮4月11日号
『東京の子』は、五輪施設跡地を戦略特区として規制緩和し、働きながら学ぶための巨大な職能大学校を作るという想定である。
働き方法制は、見切り発車されたので、細部は不明であるが留学目的という建前で訪日した学生が、安い労働力として使われているのが現実である。
東京福祉大学では、約700人の留学生が「消えた」。
5,000人の留学生を抱える東京福祉大、700人が行方不明に
訪日した側にもニーズがあることは確かであろうが、長期的に日本の評判を落とすことになるのではないか。
『東京の子』で描かれている職能大学校・東京デュアルの姿を先取りしているような気もする。
東京デュアルの留学生の1人(ベトナム人)が行方不明になる。
捜索をする主人公は、両親に育児放棄され養護施設にいた時、ユーチューバーとして活躍した過去を持つ。
失踪者は名前を簡体字で自署するので中国人なのか?
ミステリー仕立ての中に、今日的な諸問題が凝縮されて詰まっている。
藤井さんは、元ソフトウェア開発技術者であるが、スマホで書いた小説を電子出版してデビューした。
時代が変わってきたことを実感する。
2019年4月 6日 (土)
塚田副大臣は辞任したが・・・(2)
しかし何の責任を取っての辞任なんだろう。
もちろん、一発レッドカード級の反則であるが、安倍首相は当初庇ったではないか。
⇒2019年4月 4日 (木) 狂騒曲「令和」序奏(3)塚田国交副大臣発言は余りにトンデモだろう
安倍政権の体質がまた現れたわけで、安倍首相が鈍感であるのは、自分の体臭に気がつかないのと同じだろう。
東京新聞4月6日
塚田前副大臣は、問題の下関北九州道路が民主党政権下で中止されたかのように発言したが、実際は2008年の福田康夫政権時に調査が中止された。
にもかかわらず、第二次安倍政権で復活したものだ。
庇ったのも当然である。
首相自身が陳情に名を連ねているのだから。
忖度の次は「総理大臣が担当大臣に橋建設を陳情」
首相は「初めて知った」などと言っているが、言い訳にはならない。
もし本当にそうなら名前を勝手に使われたわけで、怒るべきだろう。
下関北九州道路だけではない。
第二次安倍政権になってから、こうした「安倍案件」の公共事業が息を吹き返し、事業化に向けて動き出していることが、首相が他人事のように言うことの欺瞞性を示している。
たとえば、下関北九州道路と同様、「安倍道路」と呼ばれてきたのが、安倍首相の地元・長門市を通る「山陰自動車道」(山口県美祢市?鳥取県鳥取市)。総事業費は約4500億円とも言われるものだが、本サイトでも連載をしているジャーナリストの横田一氏がこの問題をレポートした「週刊朝日」(朝日新聞出版)2013年6月7日号によれば、山陰自動車道は小泉純一郎政権時に総延長距離が1万4000キロから9342キロに引き下げられたのだが、第二次安倍政権の発足によって議論などなかったかのような状態に。そして、2013年1月には中尾友昭・下関市長(当時)が、このような安倍首相の発言を紹介したという。
「『(私が)首相になったから下関は良くなりますよ』と仰られ、『山陰自動車道は(国交省OBの)山本繁太郎知事が誕生したのだから必ずできますよ』とお墨付きを与えてくれました」
実際、安倍首相は事ある毎にこの山陰自動車道に言及してきた。2016年には「国土の骨格となる基幹的な道路だ」「予算を確保したい」と言い、昨年7月にも「山陰は最大のミッシングリンク(高速道路未整備区間)だ」と明言。そして、国交省もそれに合わせるように、昨年11月、先行整備する優先区間を最終決定するために動きを進めている。
さらに、同じく安倍首相のお膝元である山口県岩国市では、民主党政権時代に槍玉にあがって検証対象となった「平瀬ダム」が、安倍政権下の2014年3月より着工。2023年に完成予定となっているが、総工費は当初の想定から120億円増え、860億円にまで膨らんでいる。
塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑
言うまでもなく、国交大臣は公明党の指定席になっている。
2019年4月 5日 (金)
塚田副大臣は辞任したが・・・
塚田国交副大臣が辞任表明した。
当然である。
⇒2019年4月 4日 (木) 狂騒曲「令和」序奏(3)塚田国交副大臣発言は余りにトンデモだろう
しかしこれで一件落着と考えたら大間違いである。
塚田氏が得意になってそうしゃべり、会場から拍手が起きた構造はそのままである。
安倍政権の下で、「忖度」という言葉が脚光を浴びた。
東京新聞4月5日
「忖度」が発生するのは、根本に一強的権力があるからである。
アクトン卿の有名な言葉に、「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」がある。
かつては自民党の中にも自戒する人はいた。
今は公明党も含めて、与党に謙虚さが皆無である。
新元号については余分な解説をするのと対照的に、自分に都合の悪い論点については、その時々に詭弁を弄して切り抜けられても、歴史の審判には耐え得ないことを知るべきだ。
安倍首相および周辺の国家私物化は目に余る。
会社を私物化して4度目の逮捕をされた日産のゴーン前会長と余りに差異がある。
東京新聞4月5日
2019年4月 4日 (木)
狂騒曲「令和」序奏(3)塚田国交副大臣発言は余りにトンデモだろう
塚田一郎国土交通副大臣が「総理とか副総理が言えないので、私が忖度した」と発言した問題は、安倍政権の本質がむき出しになった事例と言えるだろう。
塚田国交副大臣の発言を見てみよう。
「国土交通副大臣ですから、ちょっとだけ仕事の話をさせていただきますが、大家敏志さん(福岡県選出の自民党参院議員)がですね、私のもうひとり逆らえない吉田博美さんという参議院の(自民党)幹事長と一緒に、私の副大臣室にアポを取って来られました。『地元の要望がある』。これが下関北九州道路です。
じつはこれ、経緯がありまして、11年前に凍結されているんです。なんでかわかります? 『コンクリートから人』っていう、とんでもない内閣があったでしょ。総理は『悪夢のようだ』と言いましたが、まさにそのとおりでございます。公共事業はやらないという民主党政権ができて、こういう事業は全部フリーズ、凍結しちゃったんです」
事業がストップしたのは11年前の2008年であることは間違いないが、前述したように、それは福田政権時のことであって民主党政権時ではない。デマによって相も変わらずしつこい民主党政権叩きをつづけるのは安倍首相や麻生副総理とまったく同じだが、問題はこのあとだ。
「何とかしないといけないと。下関と北九州ですよ。よく考えてください。下関は誰の地盤ですか? 安倍晋三総理です。安倍晋三総理から麻生副総理の地元でもある北九州への道路事業が止まっているわけです。
吉田(参院)幹事長が私の顔を見たら、『塚田、わかってる? これは総理の地元と副総理の地元の事業なんだよ』と。『俺が何で来たかわかるか』と。私、すごく物わかりがいいんです(会場笑い)。すぐ忖度します(会場笑い)。『わかりました』と。
そりゃ総理とか副総理はそんなこと言えません、地元の。そんなこと、実際ないんですよ? 森友とかいろいろ言われていますけど、私は忖度します」
吉田自民党参院幹事長といえば、2015年の安保法制の審議で自民党参院国対委員長として安保法制強行の先頭に立ち、先の総裁選では石破茂議員が掲げた「正直、公正」というスローガンに対し「(首相への)個人攻撃と受け取っている国民もいる」と批判するなど、安倍首相に近い人物だ。
その吉田自民参院幹事長は国交副大臣にわざわざアポを入れ、「総理と副総理の地元の事業だとわかっているのか」「俺が何で来たかわかるか」と明確に圧力をかけ、塚田国交副大臣から見事に「忖度」を引き出していたのである。
しかも、塚田国交副大臣の「総理とか副総理はそんなこと言えません」という発言は重大だ。加計問題で安倍首相は「私から指示を受けたという方はひとりもいない」などと主張しているが、実態は柳瀬唯夫首相秘書官や和泉洋人首相補佐官、杉田和博官房副長官といった官邸スタッフが暗躍していた。実際、和泉首相補佐官は「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」と、吉田自民参院幹事長とそっくりの発言をおこなったとされている。ようするに、直接指示せずとも「総理のご意向」「首相案件」だというだけでこうした利益誘導はおこなわれるという証拠ではないか。
そして、この下関北九州道路は「安倍首相と麻生副総理の地元」案件として、事業化に向けて動き出した。塚田国交副大臣はこう明言している。
「それでですね、この事業を再スタートするためには、いったん国で調査を引き取らせていただくということになりまして、これを、今回の新年度の予算に国で直轄の調査計画に引き上げました!(会場拍手)
別に知事に頼まれたからではありません。大家敏志が言ってきた、そして私が忖度したということですので」
塚田国交副大臣「忖度」発言が嘘なわけがない! 安倍首相、麻生財務相の下関北九州道路“利益誘導”にこれだけの疑惑
自分から「忖度した」と言ってしまっては、忖度の語感からすれば違和感があるがそんなことはつゆ思わないのであろう。
恐るべき鈍感さと言うか、傲慢さである。
辞任もしくは更迭必至と思われるが、両方とも否定的なようである。
東京新聞4月4日
唖然である。
安倍首相に近い吉田自民参院幹事長や、北九州市を含む福岡県を選挙区とする大家議員に「総理と副総理の地元の事業だとわかっているのか」と迫られたことを明かした上、「私は忖度します」と誇り、国直轄の調査計画に引き上げたことを自身の手柄として公言しているのである。
そう言えば「令和」選定についての安倍首相周辺の『萬葉集』理解は、リベラルアーツに縁のない人だちの実態をよく表している。
安倍首相と親和性の高い作家・百田尚樹氏のツイートである。
こういう取り巻きの中で、首相は「国書から採った」と胸を張ったのであろう。
しかし典拠とされている部分は大和言葉ではない。
⇒2019年4月 2日 (火) 狂騒曲「令和」序奏
親切に注意を喚起している人に対して、なお百田氏は、万葉仮名で書かれた書き下しぶんであるから、大和言葉というのである、と言っている。
当該箇所は万葉仮名で書かれているわけではない。
歌の部分の表記をみれば、万葉仮名か漢文かは明瞭である。
読み下し文でもない。
読み下し文とは「漢文を読み下した文。訓読文。書き下し文。」のことである。
(よみくだし‐ぶん【読み下し文】の意味)
これで『日本国紀』幻冬舎(2019年11月) をベストセラーにしてしまうのだから、日本は大丈夫か?
平沢勝栄議員のような、およそ教養とは無縁だったはずの家庭教師について学習したのだから、安倍首相が『日本国紀』を読んで歴史通になったかのように錯覚してしまうのであろう。
⇒2019年3月18日 (月) 安倍トモ百田尚樹の『日本国紀』/安部政権の命運(95)
なお、私は「令和」に反対しているわけではないし、『萬葉集』から採ったことに反対しているわけではない。
ただ、安倍首相の「私物」のように説明する態度や、典拠理解に疑問を呈しているのである。
2019年4月 3日 (水)
狂騒曲「令和」序奏(2)
改元はまだ先だというのに、「令和」を商機にしようとする人たちは少なくない。
街を歩いていると、少なからぬ店が入り口などに書いてある。
まあ、慶祝ムードに与かること自体は非難すべきではないだろう。
商標などにも使われることだろう。
考えてみれば、元号を冠した大学も多い。
慶應、明治、大正、昭和、帝京平成・・・・・・
しかし政権が慶祝ムードの陰で進めていることには警戒が必要だ。
特に、宮古島に、地元住民には「保管庫」だと偽って「弾薬庫」の計画を進めるなど、姑息すぎる。
東京新聞4月1日
「森友疑惑」もようやく検察審査会で佐川前国税庁長官の「不起訴不当」の審決が出された。
私は「起訴相当」だと考えるが、何とか起訴に持ち込んで事実関係の解明を進めていただきたい。
籠池氏の補助金詐取などは本筋ではない。
あくまで、安倍昭恵氏が名誉校長の新設小学校の用地不当値引き問題がキモである。
上西教授に同意。
2019年4月 2日 (火)
狂騒曲「令和」序奏
平成に替わる年号が「令和」であると発表された。
日本国中一色である。
実際の改元は1月後であるが、システム改修などのため昨日発表された。
1月で十分かどうかは意見があるだろうが、事前公表は良いだろう。
現在の法制では「一世一元」であるから、今上天皇が譲位される場合には、必然的に改元される。
その作業は、国の機関としての内閣が負うのも当然と言えよう。
昭和⇒平成は、天皇崩御を受けての改元だったが、今回は譲位である。
新元号は予め準備される(スケジュール化される)点が、昭和⇒平成と異なる。
しかし、違和感はそこではない。
新元号発表に際しての安倍官邸の態度である。
かねてから安倍首相が、自身の「安」の字を希望しているという噂があった。
日刊ゲンダイ3月26日
財務省の某氏の真似をすれば、「いくらなんでも」であるが、さすがに憚ったのであろうか。
「令和」の出典は『萬葉集』とのことである。
「梅花三十二首」の「序」から採ったと菅官房長官も安倍首相も説明していた。
結構だと思うが、ことさらに国書を強調していたのは、支持層向けだという。
「漢籍からではない」ということがポイントらしい。
しかし『萬葉集』が成立した8世紀後半までは、中国(唐)の影響力が大きかった。
『萬葉集』の当該箇所を、岩波「古典文學大系」 からコピーしよう。
見れば分かるように、「歌」の部分は万葉仮名であるが、「序」は漢文である。
平安時代にいわゆる国風文化が成立するまでは、漢文が公式な書き言葉だったのだから当然である。
余り国書を強調すると、産地偽装の雰囲気も感じてしまう。
考案者が安倍首相等に説明しなかったのか、あるいは理解力が足りないのか?
昨夜まだ浅い段階で、上記のような投稿が見られた。
大衆のリサーチ力恐るべし、である。
なお、もう「令和」の考案者が中西進さんであると報道されている。
そんなに簡単に漏洩するならば、中西さん自身の解説を聞きたいと思う。
2019年3月26日 (火)
辺野古土砂投入とジュゴンの死
暫定的に復活してみる。
県民投票など行われなかったかのように、辺野古の新区域に土砂が投入されている。
毎日新聞3月26日
こんなことをしていたら、沖縄の反政府感情が高まるだけだろう。
本当に「唯一の解決策」なのかどうか、もう一度考えて見るべきだと思う。
天然記念物ジュゴンの死骸が今帰仁村の運天漁港で見つかった。
ジュゴンが死んだ…米の自然保護12団体、辺野古工事の一時中止求める 下院に書簡
発見されたジュゴンの死骸。体にはたくさんの傷があった。
死因は不明であるが、埋め立て工事と無関係とは言えまい。
米国の12の自然保護団体が、辺野古の新基地建設工事の一時中止を米国防総省に命じ、米連邦議会が監査権を行使して同省に米環境法を遵守させるよう求める連名の書簡を送付した。
2019年3月24日 (日)
2019年3月21日 (木)
ココログの障害とその説明
21日18:00現在、通常の画面からは入力できない。
今までの入力用のページを開けると以下のようなメッセージが出る。
ページが見つかりません。
ブラウザで再読み込み(Reload)や再起動していただいても表示されない場合は、 URLが間違っているか、
ココログ開設者がココログを閉じた可能性があります。
*****
自分が開設しているブログに対するメッセージである。
見当違いのコメントである。
サーバー負荷による不具合の復旧について
========================================================================
現在はサーバー負荷の問題はなくなりました。
その場合は、以下の対処方法をお試しください。
新システムのココログトップの左にある「ブログを書く」からのログインをお試しください。
◇ココログトップの「ブログを書く」でもログインできない
最近のコメント